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桐「はい、望リクエストのザッハトル
テや、で…。え、誰?」
神「なんか、のんちゃんと話したいんやって。」
少し離れた場所からそんな会話が聞こえる。
取り敢えず、早くザッハトルテを食べたい。
『あ、あの…。本当に、ごめんなさい。
突然、あんなこと言ってしまって。
でも、どうしても話したいことがあって。』
女性はまた、頭を下げた。
“あんなこと”って、俺の名前を突然呼んだことだろうか。
確かに、何故、初来店である筈のこの人が俺の名前を知っていたのかは気になるが、そんなに頭を下げられるとこっちも困ってしまう。
望「頭上げて。そない謝らんといてください。
俺もどうしたらええか分からへんし。
それで、話ってなんですか?」
『そう、ですよね。ありがとうございます。
あの、見てもらいたいものがあって。
これなんですけど。』
その女性は、持っていた鞄から1枚の写真を取り出した。
見た感じ、だいぶ古い気がする。
望「見ても、ええんですか?」
『はい。見てもらいたいんです。』
“見てはいけない”
本能が叫んでいる。
額に汗が滲み、鼓動が速くなる。
息を大きく吸い込み、写真を裏返した。
望「…っ!」
目を見開いた。
頭の中に記憶が蘇ってくる。
その蘇ってきた記憶が、ある人の顔を映し出したまま止まった。
…姉、ちゃん…?
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百瀬 花楓(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言っていただけるなんて…嬉しい限りです!今後とも、よろしくお願い致します(*^^*) (2020年6月28日 8時) (レス) id: 2a826d73c9 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話ほんとに大好きです!これからも更新頑張ってください! (2020年6月28日 0時) (レス) id: 4b0daf74e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬 花楓 | 作成日時:2020年5月11日 18時