陽光と硝子【FGO】【ガウェイン】 (ページ48)

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第41話ページ48

わたしの言葉を聞いたガウェイン卿はホッとしたように息を吐いた。

しかし数秒後、また少し険しい顔になって

ガウェイン「そういえば、何故敬語に？今まで普通の話し方でしたよね？」

A「うっ…。」

答えにくいことを聞いてきた。

黙ってしまったわたしに誤解をしてしまったのか、
ガウェイン卿に嫌なら話さなくていいと言わせてしまった。

部屋を出かけたガウェイン卿を慌てて引き止めた。
そしてベットに腰掛けているわたしの隣に座るように促した。

A「いや、そういうわけでは無くて…その…え…っと」

ガウェイン「……？」

少し首をかしげるガウェイン卿。
ゆっくりでも聞いてくれるらしい。

それに甘えて俯いてゆっくりと言葉を紡いでいく。

A「さっきは…その、わたしがあんな態度をとってしまったからこうなったわけで、
これはわたしの中の一種のけじめのようなもので…。」

そういうと、ガウェイン卿に肩を優しく掴まれた。
驚いた私の肩が少し跳ねた。

ガウェイン「そこまで気にしなくてもいいんですよ。
今回は私にも十分に非がある。
ですから、お互い様、ということにしませんか？」

あぁ、この人はとても心が広い。
だが、それではわたしの気が済まないところもあって。

A「お互い様だと、なんだか申し訳ないんだけど…。
……そうだ！何かお願い事があれば1つだけ聞くよ。できる範囲で、だけど。」

少し間を置いてガウェイン卿が言った。

ガウェイン「ふむ…なら、お互いに名前で呼び合うのはいかがですか？
そこでAには敬語を外すという条件を追加して。
そうすれば、お互い様では無くなるでしょう？」

A「確かに…それなら、分かった。ガウェインk…ガウェイン。
……う～ん、少し恥ずかしいなぁ、呼び捨てって。」

そうはにかみながら答えると、なぜかガウェインは片手で顔を覆い隠した。

体調でも悪いのかと思ってその手を剥がそうとした

その時

立香「お～い、エミヤがご飯冷めるから早く呼んで来いっt………お邪魔しました～。」

ガウェイン「待って下さいマスター！誤解です！」

A「待ってリツカ。今なんだと思ったの一応聞くけど。」

引き止めると薄ら笑いで振り向かれた。

立香「いや本当お邪魔してごめんね！もう私行くから～！」

ガウェイン・A「話を聞いて/くださいマスター！」

この後、2人で彼女を捕まえて誤解を解いたのはいうまでもない。