第38話(ガウェインside) ページ45
今回の戦闘も全員無事に戻ってくることが出来た。マスターも無傷だ。
けれど、危惧していた通りに、
日が落ち始めてからの私の剣戟は少し鈍く、無駄に腕力を使ってしまった。
後衛からのカバーが入ることが多くなってしまったので、
マスターに戦闘に出る時間を再検討して頂いた方が良いかもしれない。
私はそう思った。やはり夜では力が発揮しきれない。
そして、少し思うところがあったのでレディ・Aに声をかけた。
ガウェイン「出発前にあまり前線に出ないように注意した筈ですよ。
レディ・A。」
本人も自覚があったらしく、少し肩を跳ねさせると
彼女は気づかないうちにそこまで行ってしまったのだと言って謝った。
実力があるのはとてもいい事だが、
やはり1人の騎士として、女性に、しかも想いを寄せている人に無理をさせたくない。
なので、次は気をつけるように促した。
しかし、[女性だから]という発言が彼女の琴線に触れてしまい、
困ったような笑顔をして、彼女は部屋を出ていってしまった。
………やってしまった。
マスターも少し離れたところで複雑そうな顔をしていた。
彼女の声は良く通るから、私の失言の内容はマスターにも聞こえてしまったのだろう。
他のメンバーからも同じような顔をされた。
約2名は面白いものを見たかのようにニヤニヤとしていたが。
…後でエミヤ殿かレディ・ブーティカにお茶と茶菓子を頂いて謝りに行こう。
私はそう決めたのだった。
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アルっさん(プロフ) - フェニックスさん» 初コメありがとうございまぁぁす!うちのエミヤはママみが強いんですよ! (2018年11月19日 10時) (レス) id: e19e7f95da (このIDを非表示/違反報告)
フェニックス(プロフ) - エミヤ、オカン!!! (2018年11月17日 21時) (レス) id: 8e3aac7538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルっさん | 作成日時:2018年9月21日 14時