陽光と硝子【FGO】【ガウェイン】 (ページ13)

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第11話 (sideギルガメッシュ) ページ13

ガウェインsideより先って…
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その雑種の手腕には、確かに目を見張るものがあった。

迷い無くガラスを滑り彩りや模様を作っていく

細いが少し荒れた努力をしてきた者の指。

何より

何も聞かず、目の前の品にのみ意識を集中させている

凛々しく、しかし危なっかしく見えるその横顔。

王たる我のことを視界の端にも入れぬなど

本来ならば首を即刻跳ね飛ばしているところだが

そこには、一向に我に振り向かぬかの青き騎士王を思わせるものがあった。

老いた我も、小さき我も、呼吸も忘れそうなほどにのめり込んでいた。

皆声は出さない。身じろぎもしない。

ただ、あの職人の手先にのみ目を向けていた。

そして

A「お目汚しになってしまうかもしれませんが、
完成した品物はこちらにございます。」

いつのまにか作業は終わっていたらしい。

惚けていた我の代わりに老いた我が完成したものを受け取っていた。

術ギル「ほぉう？中々の手腕ではないか。我の宮廷職人にも引けを取らぬな…
いや、それ以上の才を感じる。」

子ギル「確かにそうですね。僕の歳の時にいた者よりも
何倍も美しい物を作っていると思います。」

2人の我に「お前はどう思う？」という視線を向けられた。

弓ギル「……確かにそこな雑種には光るものを感じた。
しかし、我はこれ程では満足などせぬ。」

雑種の目は驚きで見開かれた。

他の雑種や我からも少し非難の目線を感じる。

雑種は我に問うて来た。

「どうすれば貴方に満足していただけますか?」

我はこう告げる。

「また斯様な良きものを作り我に献上せよ。我は其方を気に入った。」