９８話 ページ49
試着し終わり
更衣室から出た瞬間
パシャというカメラ音が目の前でなる
『ちょっと…！写真は許可してないわよ…！』
gr「そういうと思ったから構えていたんだ」
悪気の無い、満面の笑みのグルッペン
再度カメラの画像を見て
何やらニヤニヤしていた
『…どう？』
gr「似合ってるぞ…挙式はそれか？」
『か、考えてもみなかった…！』
少し照れくさくて
すぐさまUターンして更衣室に戻った
その時、グルッペンも照れていたとは
知りもせず…(後に店員さんから聞く話)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その後に選んだドレスは
紺色の大人なドレスで
ルヴェーネでのパーティーとは
真反対の色を選んだ
…正直、赤色は避けたかったから
グルッペンが黒を推していたけれど
髪が黒だったのでそこは遠慮した
その妥協は通ったので良かったと思う
gr「さて、城に戻るか」
『…絶対に怒ってるわよ』
gr「…同罪だろ？」
『…私は巻き込まれたってことで罪免除にならないかしら』
gr「ｸｯｸｯ…させんぞ」
『そうよね…』
街の中を歩きながらそんな事を話す
もう夕方だけど
初夏の空はまだ青々としている
二人でゆっくりと歩いていた時だった
『わっ…すいません』
人とぶつかってしまった
その相手は一礼し、無言で歩き去った
申し訳ないな…と思い
少しずれたパーカーを直そうとした時
パーカーのポケットに紙が入っていた
『！……これは』
gr「どうした……手紙だな…ルヴェーネか？」
賑やかな街の中
少し緊迫した空気が
私達の間に流れるのが分かる
その手紙の封筒の裏を見れば
『…カイザ･オートスニー』
gr「…城へ戻ろう…何かあったら不味い。俺がついていながらすまないな」
『いいのよ…手紙を渡されただけ』
私達は少し早めに歩き出した
先程とは打って変わって無言で
一刻も早く城に帰ることしか考えなかった
途中、グルッペンの顔を覗き見た時
少し歪んだ顔をしていた
…それが不安になったけれど
これ以上、彼に何も影響が内容に
その不安を胸の奥にしまい込んだ
晴れ渡る青空なのに
少し肌寒く感じたのは
まだ初夏だからであって欲しいと思った
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斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます…！今はこちらは温め中ですけども、更新再開はさせますので暫しお待ちを〜(*^^*) (2020年1月12日 17時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - コメント失礼します〜このシリーズも、他のシリーズも全て面白いです♪これからも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉ (2020年1月12日 15時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - ゆうりさん» 私もここまで続くと思ってませんでした…コメありがとうございます(*^^*) (2019年8月10日 21時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - こんなにたくさん書く気力が無い (2019年8月10日 20時) (レス) id: 82279f1e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年5月17日 21時
