５３話(tn said) ページ5
tn said
３時間、ぶっ通しで仕事をやってた
３時間なんて短いもんや
普段なら普通に６時間なんてやったりするし
徹夜するくらいやし…
ただこの３時間は
何時もよりも厳しかった
よりによって
急ぎのものが多すぎる時に
例のパーティーがあり
それをグルさんがほっといたせいで
こうなった次第…
目の前の青い光を放つ画面に
つらつらと長い文字列が並ぶ
洗脳されそうやった
完全な１人の世界に入り
グルさんがいることも忘れて仕事をし
ようやく半分程が済んだ頃
グルさんの声が聞こえた
あまりにも目の前に集中し過ぎて
何て言ったか聞こえんかった
すると今度はハッキリと声が聞こえた
『カレーをお持ちしました』
グルッペンの低い声とは真逆の
鈴のような高い声を少し張り上げて
そう言った
それと同時に
今迄気にしてなかったが
空腹感を感じた
デスクを離れ
すぐさまソファーへ座った
目の前では美味しそうなカレーが
いい匂いを漂わせている
「いただきます」と呟き
カレーを口に入れた
gr「…いつもと違う…？」
グルさんの言う通りそう思った
何時もより美味かった
顔の筋肉がゆるくなる
カレーを流れるように食べ進めてしまう
カレーは飲み物って言った奴
その通りやな、と思った
あっという間に食べ終わると
ソファーの背凭れに寄りかかり
少し談笑した
グルさんの「今日はどうだったか？」
という事に対して
彼女は満足気に楽しかったと答えた
表情を見るに心から思っている様で
こっちもホッとした
ただ「ここに来てよかったか？」
という事を聞かれた時
嬉しそうな顔をしていたんやが
瞳の奥では悲観な色を浮かべてたんは
彼女自身、気付いてないんやろうと思った
彼女が部屋を出る時
唐突に彼女を疑っていたことを思い出した
頭が溶けていたからか
謝るんを忘れとった
「やっぱりちょっと待ってや！」
と言い引き止めた
ただ言葉が出てこんくて
うじうじしてたんをじっと見られたんは
恥ずかしかった
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斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます…！今はこちらは温め中ですけども、更新再開はさせますので暫しお待ちを〜(*^^*) (2020年1月12日 17時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - コメント失礼します〜このシリーズも、他のシリーズも全て面白いです♪これからも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉ (2020年1月12日 15時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - ゆうりさん» 私もここまで続くと思ってませんでした…コメありがとうございます(*^^*) (2019年8月10日 21時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - こんなにたくさん書く気力が無い (2019年8月10日 20時) (レス) id: 82279f1e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年5月17日 21時
