８１話(rbr side) ページ32
rbr side
オスマンが帰ってきた次の日の午後
Aから声をかけられた
『ロボロ、オスマンがお菓子作りするって』
rbr「へ…？」
その時、前に約束したことを忘れていた俺は
思わず間抜けな声を出してしまった
多分、顔も相当間抜けな顔だったやろな…
目の前で彼女がクスッと笑った
『この前約束したじゃない？オスマンとのお菓子作り、ロボロも一緒にやるって』
rbr「あ、そうやったわ…忘れてた」
『今、大丈夫？』
rbr「…おん！行こか！」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そして今に至る
俺がプレーンクッキーの材料を混ぜている隣で
チョコクッキーの材料を混ぜるA
…作ってるのはお菓子やけど、何か…
一緒に料理してる夫婦みたいやな…
心の中で照れてしまい
アホか！と自分に突っ込む
あぁオスマン？
講師として俺らに教えてるだけやで？
Aにベッタリやけど…
『オスマン、これでいい？』
混ぜ終わったらしく
オスマンに混ぜたものを見せるA
rbr「あ、俺も」
os「…おぉ、ロボロはええな。次は薄力粉を入れてな？Aはもうちょっと混ぜよか」
俺は薄力粉を入れて
ネリネリしていた
あ、楽しい…偶にはええな…こういうの
os「A、混ぜ方がちゃうよ。こうやるんやで」
そういい
オスマンがAを後ろから抱き
混ぜていた手を取って一緒に混ぜ始めた
凝視していたら
オスマンがチラリとこちらを見た
その目がもの凄く余裕な感じでイラァとくる
完全に俺の心を見透かして煽ってるやん…
Aの方を見れば
純粋に楽しんでいるだけで
オスマンのプッシュには涼しげ
少しホッとしたけど…心境はどんな感じなん？
俺は…Aには一目惚れしててん…
ただ…俺は面食いなんかな…と思って
あんまり本気にはしてなかったんやけど
今じゃAの行動一つ一つに目がいって
一つ一つが愛おしい
俺もオスマンみたいに紳士的に接せれば…
それが悔しい…
何より身長が低いのが
今迄の比にならないくらい嫌だ
彼女は優しいから
「別にいいよ」と言ってくれるやろうけど
男としては大きなことや…
まだ子供の頃、恋はしたことあった
でも子供の頃の事なんか参考にならへんし
結局、その恋は叶わずに終わったもので…
本気の恋なんや…人生最後であって欲しい…
そんな事を考えていたら
いつの間にか痛くなった腕と
綺麗にこねられた生地が出来ていた
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斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます…！今はこちらは温め中ですけども、更新再開はさせますので暫しお待ちを〜(*^^*) (2020年1月12日 17時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - コメント失礼します〜このシリーズも、他のシリーズも全て面白いです♪これからも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉ (2020年1月12日 15時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - ゆうりさん» 私もここまで続くと思ってませんでした…コメありがとうございます(*^^*) (2019年8月10日 21時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - こんなにたくさん書く気力が無い (2019年8月10日 20時) (レス) id: 82279f1e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年5月17日 21時
