６４話(kn side) ページ16
kn side
いつもとちゃうと思った
いつも体を揺すろうとする手とは
違う気配がしてガシッと掴めば
例の姫、Aやった
少し目を見開いて俺を見る様子は
それだけでも綺麗やった
眠さと見とれてたんとで
手首を掴んどったのを忘れ
直ぐに離した
話を聞けば朝飯でトントンが怒っとるらしい
まぁいつもの事やな
部屋の出口に向かったとき
俺は聞きたいことがあったことを思い出した
まぁ、Aを試したんや
全員が優しくするっちゅうのは分かる
こいつに裏が無いことも
もうええと思っとる
あとの問題は俺への印象付けやで？
kn「…正直言って、あんたの事気に食わんかってん…でも…グルッペンも言ってるし…」
話を続けようとした時
Aが口を開いた
『いいんです、気に食わないと思われても。いきなりここへ来たいと言った私が悪いんですから…申し訳ないです』
…ええ奴やん
単純にそう思った
相手から面と向かって
「気に食わない」と言われて
どんな反応するか思っとったら
ええ答えが返ってきた
まぁこいつが
そこらの女よりは強いっちゅうことやろ
他の奴やったら
「なら『気に食わない』を取り消してもらえるようがんばります」
とか言う、下らん宣言するんやろうなぁ
「気に食わない」と言われてもいい
それは人の意見やから深く干渉しない
それがええな、と思った
そんで、俺はこいつが少し気に入った
「今度ゆっくり話そうや」
と言っただけなんに
『いいんですか…？ありがとうございます…！』
と嬉しそうに言った
これだけで喜ぶんか…
なんや、楽しいやつやなぁ
これからグルッペンを起こしに行くAと別れ
１人エレベーターへ向かうと
ペ神と大先生がいた
kn「なんや大先生、朝から青い顔で笑わせるわぁ！」
ut「この状況見ればわかるやろ…」
ペ神に担がれとる大先生は
げっそりした顔で話す
そうやぞ〜その位のことされるくらい
日頃からもっと尖っていけぇ
ps「寝坊するんはええんやけど…Aちゃんに迷惑かけ過ぎるんも良くないんやからなぁ〜」
ut「えっ、待って、どゆこと？」
kn「俺の方にはAが来たんや」
ut「はっ？！何でや、ちょ、しんぺいさん離してぇ…」
暴れる大先生とそれを担ぐしんぺい神と共に
俺は食堂へ向かった
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斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます…！今はこちらは温め中ですけども、更新再開はさせますので暫しお待ちを〜(*^^*) (2020年1月12日 17時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - コメント失礼します〜このシリーズも、他のシリーズも全て面白いです♪これからも頑張ってください(*＞∇＜)ﾉ (2020年1月12日 15時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - ゆうりさん» 私もここまで続くと思ってませんでした…コメありがとうございます(*^^*) (2019年8月10日 21時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - こんなにたくさん書く気力が無い (2019年8月10日 20時) (レス) id: 82279f1e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年5月17日 21時
