【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ7)

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６話ページ7

ｷﾞｨｨｨ…

赤茶色の私よりはるかに大きい扉が
目の前で開いた
そして私は会場の高い位置から
会場全体を見渡した

「ルヴェーネ国王の姫君、A・オートスニー様の入場でございます」

先程の女執事の声と共に
盛大な拍手が私を包んだ

『御初にお目にかかります。A・オートスニーと申します。今宵は私などの為に足を運んで頂き、とても嬉しく思います』

私はドレスの裾を持ち
会場全体へ向け一礼をした
するとﾜｧｧｧｧｧという大きな歓声が轟いた

その後、私は目の前の大きな階段を降り
お父様とお母様の側の玉座へ向かった
その途中
金髪で赤眼の男性と目が合った気がしたが
私はそれをスルーした

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

パーティーは主に
来賓した方々の挨拶を受ける事だった
因みにお父様とお母様は私に対し
何も無かったらしく
一言も言葉を発していない

『(はぁ…疲れる)』

目の前にはニタニタと笑い
媚を売るような人々ばかりが挨拶に来る

貴族「A姫様、ご機嫌麗しゅうございます。私…」

『(どの御方も同じ事ばかり…パーティーとはこういうものなのかしら)』

何十人の話を聞いただろうか
最後の一人らしい人が私の元へやって来た

？「お初にお目にかかります。私、グルッペン･フューラーという者です。以後、お見知り置きを…」

その方は先程目が合った男性で
黒い服装に身を包み
黒いマントを羽織っていた
名前を知っていた私は
直ぐに我々国の総統様だと分かった為
今まで微笑み、相槌を打つだけだったのだが
思わず聞いてしまった

『あの、我々国の総統様でございますか？お話は耳にしております』

gr「ほぅ…この様な美女に名前を知って頂いているとは光栄です」

そう言うと彼は膝まづいて私の手を取り
手袋の上から甲へキスを落とす

その時、何を思ったのか
ふと、あることが浮かんでしまった

『もしよろしければ、少しお話致しませんか？』