【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ49)

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４８話ページ49

メイドさん達に
「私共が持っていきますからぁ！！」
と言われたのを『親睦を深めたいので』と言い
丁寧にお断りする

食事中、少しばかり静かになったが
今は皆さんの呻き声で騒がしくなり…
再び「スルーしなさい」と
オスマンさんに言われ
皆さんが心配になったが
食事を持ち、食堂から出た

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ｺﾝｺﾝ
「は〜いどうぞ〜」

中からペ神さんの優しい声が聴こえると
私はそっと中に入る

『ペ神さん、お食事をお持ちしました』

ps「お、Aちゃんか！もう仕事してるん？」

『はい。こんなに優しくして下さった皆さんの為にと思いまして…メイドさん達も明るくて優しい方々ばかりです』

ps「そうかぁ！それなら何より！…実は心配してたんや。８年間も城に閉じ込められて、いきなりこんな男だらけの所に放り込まれて…したら初日から働くって聞くからビックリやで〜」

『…実は、とても心配だったんです…「攫ってくれ」なんてゆう怪しい事なのにグルッペンさんは本当に来てくださった…自分は怪しまれて当然。トントンさんが警戒していらっしゃったのも納得でした。なのに…皆さん温かい方ばかりで…グルッペンさんは「怪しんでいない」とおっしゃる…とても嬉しかった…』

そう、素直に感謝の気持ちしかないのだ
勿論自身の親の事や国民も心配ではあるがけど
それを忘れさせる程楽しいく
初めての事ばかりで…

今では不安など何処にも無かった

ps「…そうか、不安は無さそうやね。なら、ここにいる間は君の自由にするとええよ。部屋にも閉じ込めないし、行きたいなら街にも連れて行ける。皆、もうAちゃんの事信じてると思うで。感じんかった？皆が目を見ていること」

『はい…終始皆さん私の目を見ていたなぁ…とは』

ps「ここの人達は観察眼が凄くてねぇ…目を見て話せば分かっちゃうんよ。【目は口ほどに物を言う】って言うやろ？ここに来るスパイさん達なんて一発で見抜いちゃうん。特に、あの総統はね…」

そういい、ペ神さんはニカッと笑った
それにつられて私も笑った

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『グルッペンさんとトントンさんにも食事を運ばないと…今日は失礼しますね』

ps「あ、Aちゃん、二人のいる場所分かる？」

『…ご案内を宜しいでしょうか』

ps「ええよええよ〜じゃ、食事を持ちに戻ろうかぁ」