【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ45)

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４４話ページ45

『いただいても良いですか？』

zm「おん！これAの分な！」

と手渡された１枚のピザ
切り分けて食べると
溶けたチーズが伸び
トマトの甘さとバジルの香りが鼻を突く
とても美味しかった

『凄く美味しい…ここに来てから美味しいものばかりいただいて…有難いです…！』

rbr「幸せそうに食うんやなぁ…」

zm「こんな顔見るといくらでも食わせたくなってまうわ…」

そんな事を言っているとはつゆ知らず
私は黙々とピザを食べ進めた

１枚目はものの数分で食べ終わり
その後もゾムさんから進められた
手は止まらずに食べ進め
いつの間にか最後のひと切れになっていた

em「す、凄い…あの量を…」

rbr「食べきったなぁ…」

zm「苦しい顔１つもせず終わったやん…」

ゾムさんは少しつまらなそうな顔をしていた
エーミールさんとロボロさんに
尊敬の眼差しで見られていたとは
思いもよらなかった

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午後６時
折角なので晩御飯前に厨房を見ようと思い
お食事場所へ行く
そこにはショッピさんがいらっしゃった

syp「あ、Aさん。城案内はどうでした？」

『とても楽しかったです…ショッピさんはお仕事お疲れ様でした』

syp「あぁ、ありがとうございます。まぁお疲れって程の仕事じゃ無かったんすけどね」

『そうなんですか…』

syp「聞きましたよ。メイドやるんっすね…明日から着るメイド服、楽しみにしてますよ」

『そんな…恥ずかしいですね。私もみなさんのお役に立てるよう務めますね』

syp「……はい」

『？…それでは失礼します』

ショッピさんとの会話を終わり
厨房を覗くと
ラルさんともう１人のメイドさんの
シエルさんが料理をしていた

『あの…私も手伝いに来ましたが…』

ral「A様…！ですが…」

『やりたいんです…腕は良くないですが…色々と教えて欲しいんです…！』

ral「…わかりました！では先ずはこれを…」

私はラルさん達２人の手伝いをした
今日はカレーライスで
私が食べてみたいと思っていた物
こんな形で叶う事にとても嬉しかった

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カレーだったのは
作者のご飯がカレーだったからで…