【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ23)

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２２話ページ23

トントンさん、鬱さん、ショッピさんの
前の席に私とグルッペンさんが座った

ut「ねぇねぇAちゃん？俺の隣にきなよ」

tn「ダメや、大先生の隣とか危なすぎてかなわんわ…」

『私はいいですけど…gr「ダメだ」…はい』

少ししてからメイドさん達が料理を運んでくる
料理はとても質素で
普通の家庭で出てくるもの
(煮ものとか…お魚とか…野菜とか)
それが私はとても嬉しかった

syp「…お気に召さないんすか？」

『いえ…感動してしまって』

tn「Aは城でどんなもん食ってたんや？」

どうやら私は変な顔をしていたらしく
そんな事を聞かれた

『いつも…豪華なものでした。でも私はそれが嫌だったんです。贅沢が好きじゃなくて…普通の幸せが良かったです。だから、ここの食事を見て凄く嬉しくて』

思わず頬が緩んでしまった

すると周りの４人は
下に頭を垂れる

…え、私、不味いこと言ったでしょうか…？

『あの、お気に触りましたか…？』

tn「いや、ちゃうんやで！そうかぁ〜嬉しいんかぁ〜良かったわぁ…」

ut「(ﾎﾞｿｯ)はぁ…あんな顔して笑うんやなぁ…」

syp「(ﾎﾞｿｯ)あれはパンチ力高いですね…」

gr「と、取り敢えず、食べよか！」

グルッペンさんの言葉に
皆で出を合わせた

「『いただきます』」

ホカホカの白いお米を食べる
…実は初めて食べる
いつもパンだったから

初めて食べたお米は驚く程甘くて
ふわふわで温かかった
思わず

『美味しい…』

と声に出てしまった
煮物や魚、野菜もどれも美味しくて
食べたことがないのに
懐かしく感じた

tn「美味しそうに食べるなぁ…」

『とても美味しいですよ…こんなに美味しいご飯は初めてです…』

gr「これからは毎日食べれるぞ！いっぱい食べぇや」

syp「そうです。正直、Aさんとても細いですし、いっぱい食べた方がいいっすよ」

…そんな事を言われたら
たくさん食べてしまうじゃないですか
ここにいたら太ってしまうかも
そんな事を考えながら
本当に姫だったのかという程
美味しいご飯を沢山食べた

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お腹空いてる私にとって
ちょっとした飯テロ感
(書いてるのは私)