１６話(no side) ページ17
no side
Aが寝てから暫くして
gr「…Aを信用する気なったか？」
tn「あんな顔されて言われるとなんも言えへんな…信用する証拠もないんやけど…ほんまもんにしか見えへん…」
zm「分かるで、トントンの気持ち。俺も最初は疑ったんやけど…グルッペンとテラスで話してた後の表情、めっちゃ悲しそうやってん…俺も信じたいわ…」
os「話聞いてたけど、随分と深刻そうやね…城帰ったらもう少し考えようや…」
重い空気の中
彼女の寝息が聞こえていた
ぐっすりと眠り、グルッペンの方に凭れ掛かる
眉間を険しくして眠る姿は
少し苦しそうに見えた
tn「にしても…グルさんが言う通り、綺麗な姫さんやな…肖像画の白雪姫より綺麗なんやない？」
gr「トン氏がそんなこと言うとは珍しいな」
zm「はぇ〜DTでもわかるんやな」
tn「今それ関係ないやろ…！！」
os「…騒いでるとAが起きるで？みんなも寝たらどうや？」
tn「こちとら徹夜がほぼ当たり前やし眠くないんや。それにもうすぐ着くやろ？」
今はもうすぐ６時
外は随分と明るくなり、朝を知らせていた
gr「…取り敢えず、城の奴らに報告だな。」
そういいながら
ようやく見えた自国へ入る門を眺めていた
彼らは情報を外部から捕まれては困ると
インカムがあるにも関わらず
報告をしていなかったのだ
よって城の方では…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
in 我々国 城内部にて
sya「な、なぁ…ロボロ！なんも連絡来てへんのか！？」
kn「そうやな…幾ら何でも遅いやん！しかも最大戦力やぞ！？」
何時も馬鹿騒ぎをしている二人も
流石に焦りを見せていた
rbr「分かっとるんや…！でもインカムも繋がらんねん！！連絡もこーへんし…待つしかないやんか…！！」
em「取り敢えず…皆さん落ち着きましょう…」
ut「そうやで…？それになぁ、あのメンバーで何かあるはずないやろ？此処は信じて待つのが得策何やないの？」
何時もはヘラヘラと不真面目な男も
真面目に話す
そういう彼も内心はとても不安なようで
タバコを吸う量が増える一方である
syp「大先生、タバコ吸い過ぎっすよ…少し控えた方がいいんじゃないですか」
ht「本当、大ちゃん流石にやばいよ。こっちも煙い」
sn「そうやで？流石にその量は医者として見逃せないな〜…」
という彼はジッと大先生を見つめる
大先生はゾッとしたのか
持つタバコを消した
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作者名：斬 | 作成日時：2019年4月26日 19時
