【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ16)

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１５話(tn side) ページ16

tn side

グルさんが攫ってきた彼女は
話終えるとまだ暗い窓の外を見て
目を輝かせていた

…正直、綺麗やった

『外の世界ってこんなにも広いんですね…とても小さいものだと思っていました』

gr「そうだな…だが、広い故に領土を我が者にすべく戦争をすることもある。」

『それを考えると…人間はとても醜くちっぽけに見えますね…』

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

午前４時半、日が昇ってきた
少し照らされた彼女の顔は
感慨深い表情をしていた

tn「なんかしたんか？そんな顔して」

『え…いえ、メイドさん達が気になって…』

どうやらグルさんも気付いていたようで
グルさんも彼女に問うた

gr「まだ頼みたいことがあるんだろう…言ってみろ」

『…いけないことだと分かった上でお願いします。私の…私の国を我々国の属国にしてください』

一同、騒然とした
戦争が嫌いと言いたげだった彼女の口から
そんな言葉が出るとは思わなかったからだ

tn「わ、分かっとるん！？つまり戦争するっちゅうことやぞ！？幾ら何でもそりゃ…」

gr「トン氏、落ち着け」

グルさんの言葉で少し落ち着く
すると彼が聞いた

gr「理由があるだろ？何故だ？」

『…私の国は荒んでいます。傍から見たらわからないと思いますが…私の国は今では古い絶対.王政の様なものです…ど、れい制度はおろか税の負担も大きいようで…メイドさん達も、酷い仕打ちを受けていて…あれでは国民が持ちません』

相当酷いらしかった
昼頃に賑わっていた者達は何やったんや
そう聞くとAは
『きっとそれも見せ掛けでしょう…』
そう言った

『私は何も出来ない…弱い…メイドさん達が苦しんでいても口を出せない…もうそれじゃ駄目なんです…見ていられなかった…』

俯きながら涙を流すその姿に
俺達は言葉もかけられなかった
相当苦しかったのだろう
目の前にいるのに助けることが出来ないことは

gr「…わかった」

tn「グルッペン…それは即決したらあかんで」

gr「分かっている。国についたら全員で話そう…流石に考えものだからな。すまないなA…もうすぐで着くが…少し寝た方がいいぞ。疲れただろう」

『…すみません』

そう言うとAはすぐに眠りに落ち
すやすやと寝息を立てていた
目元には涙がつたっていた

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ちょっと色々直してすんません
ちょっととんとんの口調とか…