【wrwrd】籠の中の少女【gr】 (ページ13)

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１２話ページ13

私はベッドから降り
二つの影の側へ近づく
そこには、軍帽を右手で深く被った彼がいた

傍には緑のパーカーを着て
フードを被った方がいた

私は面白半分で総統様に聞いた

『貴方達は一体何者ですか？』

すると二人はが笑って答える

gr「名乗る程の者では無い」

？「そうやな～ただ鳥篭の鳥を逃がしに来たってとこやな」

急に総統様が真面目な顔をすると

gr「本当に俺達と共に来るか？」

そう言い、私に左手を差し出した
私は一瞬、メイドさんや
他の使いの方達が思い浮かんだ
それでも私は無言でその手を掴む

gr「ﾌｯ…いいだろう」

彼はｸﾞｲｯと私の手を引き
私の脇下と膝裏に手を通す
所謂お姫様抱っこである

gr「ちゃんと捕まっていろ」

彼は私を抱えたまま窓枠から飛び降りた
二階の高さのいうのもあり
おもわず目を瞑り、彼にしがみつく

彼はｽﾄﾝと軽く降りた

gr「…すまん、怖かったか？」

『いえ、こんな事は初めてだったもので…私、自分で歩きますよ？』

gr「このままでいい。急ぎだし、走らせる訳にはいかないからな…ゾム、先導を頼む」

zm「おん！グルッペン、姫さん、急ぐで」

緑の方の先導で外を目指すことになった
緑の方が先を行く

相当様は私を抱えたまま
外を目指すのだった

少し行くと城の外壁に着いた
とても高く、流石に登れそうにない
そう思った時

？「トントン、来たで」

緑の方が壁外に声をかけたかとおもうと
一本のロープが垂れてきた

総統様はそれに掴まると
登り始める

『や、やっぱり私を降ろした方が…』

？「大丈夫やって！そのまんまジッとしとき！」

『はぁ…総統様、すいません…』

gr「大丈夫だぞ？軽いからな」

そう言うとスルスルと登っていく

外壁の上に登ると
先程の反対側の壁には梯子があり
それを抑えている赤マフラーを着けた人がいた

？「ちゃんと用意出来てるで！はよ降りぃや」

gr「すまないトン氏、車の用意は？」

tn「出来てる言うたやろ…すみませんなぁ…姫さん、急がせてもうて…」

『いいえ…私が無理なお願いをしたばっかりに…その、お名前は…？』

tn「あぁ、俺はトントンって言うんです。ほな、自己紹介は後ですわ！こっちや！」

こうして私達はトントンさんを先導に
急ぎ足で城の敷地外へと駆けて行った