Sing a song. ２【歌い手短編集】

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さくさくという音と共に近くなってくる天月の唇。









ぱき、









A)…っは、









遂に私は羞恥心に負けて、ポッキーを折ってしまった。









天月)…あーあ、









その欠片を飲み込んだ天月は、黒い笑みを浮かべて。









天月)…残念、Aの負けだね？









ちゅ、









柔らかいものが触れた、と思った瞬間、口の中に広がるチョコレートの味。









A)んんっ……！









入ってきた天月の舌に苦しくなって呻くと、天月は口内のポッキーを全て絡めとってから離れた。









A)はっ……はぁ、…折ってもキスするなら意味ないじゃんっ…









今されたことが恥ずかしくって、なのに頬が火照っていて悔しくて、私は飄々としてる天月を睨む。









天月)わかってないなぁAは…恥ずかしそうにするAの顔見ながらやるのが楽しいんじゃん









銀色の包装紙から、更に新しいポッキーを取り出した天月は、にこりと笑って。









天月)…Aが勝つまで、終わらないからね？









今年のポッキーの日は長くなりそうだった。









fin.






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天月)…そうだなぁ、1番右の星押してくれたら、来年は見逃してあげよっかなぁ？……なーんて





リクエストありがとうございました！

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