Sing a song. 【歌い手短編集】

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坂田)…せんぱい、









A)んー？









坂田)僕のこと、ほんとに犬だと思います？









A先輩はんん、と少し唸って、指を顎に置いて考え出す。無意識なんだろうけど、なんとなくあざとい。









A)…んー、でも同じクラスの川島くんとか、去年の3年生の一条先輩とかの方が犬っぽかったかなぁ？でも坂田くんの方がペットっぽいかも









知らない人の、名前。









僕の中で何かが、ぷつり、と切れて。









僕は半ば衝動的に先輩の腕を掴んで、こっちに引き寄せた。









A)え、さか、たくん？









坂田)────すみません、もう限界









ぺろ、その無防備な首筋に舌を這わせる。









A)ひゃ………っ！？









A先輩は甘い声を出して、ぴくりと反応した。









坂田)…僕以外の人の名前、出さんといて……僕、犬みたいにお利口さんにしてられへん









A)さっ、坂田くん待ってっ、









この期に及んで、誰が待つというのだろう。









僕は先輩の白くて綺麗な首に、ちゅっ、と唇を触れさせた。





追記:誤字訂正しました。ご指摘ありがとうございます…すみません！

.→←皮を被った *あほの坂田。* (リク)

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