Sing a song. 【歌い手短編集】

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A)嫉妬……？









センラが零した言葉を、私は小さく繰り返す。









A)…センラ、嫉妬してたの？









私の瞳が揺れたのを見て、センラはしまった、って顔をする。









言うつもりじゃなかった、って、ありありと顔に書いてある。









A)嫉妬、してたから…こういうことしたの？









センラ)…そ、れは、









センラが口ごもっているところをみると、きっと私の予想は外れていないんだろう。









A)………焦ってた？









センラ)………っ、Aのくせに生意気…









強がってる。精一杯、顔を赤くして。









そう考えると、今までの言動もなんだか可愛く思えてきて。









私は上に跨ってるセンラの唇に、自分の唇を重ねた。









センラ)ん、っ









触れるだけだったけど、離れた後もセンラは目を丸くして驚いてる。









A)…心配しなくても、私が好きなのはセンラだってば









センラ)………っ！









さっきまでの官能的な様子はすっかり消え果てて、センラがわかりやすく耳まで真っ赤に染めた。









センラ)……そんなん、わかってる









ほら、また強がり。









それから私達は、どちらからともなく甘い甘いキスをした。









実は、









私の彼氏は、強がりで、嫉妬深いんです。







fin.






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