Sing a song. 【歌い手短編集】

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まふまふ)でも僕、口下手だから、うまく話しかけられなくて…そしたら今日、Aさんが傘ないって呟いてたから









一生懸命話してくれるまふくんに、とくんとくん、と心臓の鼓動が早くなる。









…自分が濡れるのも構わずに、私に傘を？









まふまふ)……Aさんが一緒に入ろうって言ってくれて、僕、ほんとに嬉しかったんですっ









ふわり、まふくんが笑った。









………えっ、な、何、今の。









心臓がいきなり跳ねて、体温が上がった感じがして…。









まふまふ)……Aさん…？ごめんなさい、僕、変なこと言いました…？









A)や、違っ……その、嬉しくって









触れかけてる肩が熱くなってて、誤魔化すように鞄の肩掛けを握りしめる。









まふまふ)…良かったぁ……あ、駅着きましたね









またふにゃりと笑って、屋根の下で傘を畳むまふくんに、私は強く思ってしまった。









A)……もっと、知りたい、です









まふまふ)……え？









A)……っ傘なんてなくても、また、一緒に帰りたい！まふくんのこと、いっぱい知りたい…っ









ぴちゃん、畳まれた傘から垂れた雫の音が、やけに大きく聞こえた。









まふまふ)……僕も、Aちゃんのこと、沢山知りたいな









いつの間にか雨は止んで、空には大きな虹がかかっていた。








fin.







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まふまふ)右の星、押してくれたら…また僕と一緒に相合傘しよ？






順位7位＆殿堂入り＆歌い手関連作品1位ありがとうございます(´；ω；｀)

まさか初作品なのにこんなに伸びるとは思わなくてほんとに嬉しいです…！

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