Sing a song. 【歌い手短編集】

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ちゅっ、ちぅ、








夕焼けに染まる教室に、なるせのリップ音が響く。







唇が頬に、首に、太ももにと降ってきて、脳みそがふにゃふにゃしてきた。








なるせ)…ん、もう限界、








がたんっ、なるせが私を押し倒すと同時に椅子が倒れて。









A)な、なるせ、ほんとに、する、の…？








自分で言って恥ずかしくなってきて、まともになるせの顔が見れない。







なるせ)何今更、俺もう止まんないよ？









妖艶に笑った彼は、しゅる、と私の制服のリボンを器用に外す。









覚悟を決めて、ぎゅっと目を瞑った。









先生)誰かいるのか？








ふと、廊下から近づいてくる声に、なるせが止まる。








時計を見るともう下校時刻の3分前。








A)なるせっ見回り、んぐぐっ









こんな時もなるせは冷静で、慌てる私の口を手で塞ぐと、物音一つたてずに教卓の裏に移動した。








なるせ)静かにしてろ








狭い教卓の裏、限りなく密着した状況で、なるせの静かな声が耳元でして、心臓がどくどくと鳴り止まない。









先生)確かここの教室に、……なんだ、気のせいか








教室の中をちらりと見た見回りの先生は、そのままあっさり行ってしまった。









A)なる、なるせ、









先生が行った後も私を離さないなるせに、そう呼びかければ、なるせはぽつりと一言。









なるせ)…A、邪魔入ったから、今日はお持ち帰りコースな









A)は、はい！？









どうやらなるせは諦めてなかったようで、教卓から出ると、男の顔で笑って私の手を取った。









なるせ)…帰すつもりなんてないから









fin.





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なるせ)今夜、特別甘くして欲しいなら…右の星押して







リクエストありがとうございました！最後まで口調迷子ですみません(´；ω；｀)

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