Sing a song. 【歌い手短編集】

. ページ3

まふまふ)花火、もうすぐ始まっちゃう



A)えっ、もうそんな時間？




あれから一通り屋台を回って、神社の長い階段に腰を下ろして一息ついた僕達。



気づけば辺りは人が増えていて、花火を見ようと階段に座る人が沢山いた。





A)まふくんと回るの楽しくって、時間たつの早く感じちゃったなぁ




空を見上げ、ぽつりと呟くAちゃん。



自惚れるな、そう思ってても、変に期待しちゃう自分もいて。



花火大会に誘ったからには、言うって決めたじゃんか。



す、息を吸って、僕はAちゃんの瞳を見つめて口を開いた。





まふまふ)………僕、Aちゃんが、





ひゅるるるるるるるっ、どんっ。





わあっ、周りから歓声が上がる。



夜空に咲いた大輪の花が、Aちゃんの顔を染める。




まふまふ)………綺麗、





思わず零れた言葉。




A)……うん、綺麗だね





僕が言いかけた言葉は、Aちゃんに届いたのか、届いてないのか。



Aちゃんは僕から視線を逸らして、花火を見つめてこくりと頷いた。




まふまふ)……花火じゃ、ないよ




A)え、








まふまふ)花火よりも、花火を見てるAちゃんの方がずっとずっと、……綺麗







どぉんっ。




目を見開いたAちゃんを、また花火が彩った。







fin.




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

Aちゃんの返事はご想像にお任せします！(ま、丸投げしたんじゃないよ！？

まだまだリクエスト受付中です( *´︶`*)

少女漫画 *そらる*→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す