Sing a song. 【歌い手短編集】

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女1)あんたさぁ、最近調子乗ってんじゃない？









えー、どうもこんにちはAです。









放課後の体育館裏というベタベタなシチュエーションで、女の先輩からお呼び出しをされています。









女2)志麻くんの周りうろちょろしてさぁ、志麻くんも迷惑してるよ？









女3)ていうか、あんたみたいなブス志麻くんが相手する訳ないって









どうやらこの先輩方は、志麻先輩のファン的な何かのようで、志麻先輩やっぱりモテるんだなぁ、なんてどこか冷静に考えていた。









女1)ちょっと聞いてんの！？









どんっ、リーダー的ポジションの先輩が私を突き飛ばす。









何も抵抗できなかった私は、思いっきり尻もちをついた。









女2)私らの手にかかれば、あんたが学校で何もできないようにできるんだよ？









A)…っ、そんなことくらいで、私は諦めません









私の言葉を聞いて、先輩達の顔が怒りで染まった。









女3)こいつっ……！









やばい、来るっ……！









志麻)何やってんの？









静かな怒りを孕んだ声が聞こえてきて、私はそっと顔をあげた。









A)志麻、せんぱ、









女1)ち、違うの志麻くんっ、こいつが志麻くんのこと困らせてるから…！









女の先輩達が真っ青な顔で弁解するけど、志麻先輩はそれを冷めた目で見て。









志麻)言っとくけど、









ぐいっ、私の腕を引っ張って私を立たせると、志麻先輩はぎゅっと私を抱きしめた。









志麻)Aちゃんに手ぇ出したら、ただじゃ済まへんで？









志麻先輩の迫力に押されて、ばたばたと逃げていく女の先輩達。









A)あ、あのっ、









まだ私を抱きしめたままの志麻先輩。









志麻)ごめんな、俺のせいで









A)いえっ、こんなことくらいで戦線離脱する私じゃないので！









志麻)ははっ……愛しちゅうよ、Aちゃん









fin.









志麻)俺のこと好きなら、右のボタン押せるよな？

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