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ハン『ふ〜ん』
「ん？なに？」
ハン『別に』
何故かニヤニヤしたハンは、
“じゃあまた昼な〜”と先に行ってしまう。
何をそんなにニヤニヤして。
変なの。
昼休みになり、ハンとご飯を食べているとメッセージを知らせる通知音が鳴る。
“週末空いてたら遊ぼう”
そうヒョンジンからのメッセージを確認すると、スマホをテーブルに置く。
ハン『誰から？ヒョンジン？』
「うん。週末遊ぼうって」
ハン『OKって返事した？』
「ううんしてない」
ハン『なんで、早く返事しろよ』
「後ででいいよ」
ハン『ダメ返事待ってるよ。早くOKって返しな』
食い気味で早く返事しろと私のスマホを取り、
“早く”と私に渡すハンに、渋々食べていたパンを置く。
「ハンも来るでしょ？」
ハン『はぁ？行かないよ』
「え、じゃあ2人で会うの？」
ハン『当たり前だろ』
呆れた顔をして言うハンに、
てっきり3人で遊ぶもんだと思っていた私は頭がはてなマークでいっぱいになる。
ハン『ヒョンを忘れる1歩かもよ』
「………もう別に引きずってなんか…」
ない。
と言いきれず、朝バスで会ったリノの顔を思い出し言葉が途切れる。
ハン『引きずってんだろ』
「……うるさい」
結局ヒョンジンからのメッセージは、
ハンが私の携帯で“いいよ”と打ち込み返事を返した。
──────
授業が終わり家に帰ろうとバスに乗る。
外すことができないリノから貰った指輪を見ながら、
バスに揺られていると、スマホが鳴る。
“週末また連絡するね”
そうヒョンジンからのメッセージを見て、クマのスタンプで返事を返し、画面を閉じた。
バスが信号で止まったタイミングで顔を上げ外を見ると、
リノがカフェから出てくる姿が見え、つい目で追う。
そりゃいつも一緒に行ってたカフェにも、もう来ないよね。
コーヒーを片手に歩いて行くリノは、
私と違い全く今までと変わらない様子でため息が出る。
引きずってるのは私だけ…だよね。
バスが進む方向とは逆に歩いていくリノを、
振り返ってまで目で追う私は本当に情けない女だ。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
