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ヒョンジン『嫌だったらあれなんですけど…』
「はい？」
駅が近づいた頃、少し前を歩いていたヒョンジンさんは
足を止めて振り向いた。
ヒョンジン『連絡先教えてください』
「……え？」
ヒョンジン『また会いたいなって』
「え、？私とですか？」
まさかの発言にビックリしていると、
ヒョンジンさんは“ダメかな”と困った顔をして笑う。
「いえ、いいですよ」
そう微笑むと、“良かった…”とほっとした表情をみせ、
携帯を取り出し連絡先を交換した。
ヒョンジン『あ、あと俺のことは気軽にヒョンジンって呼んで下さい』
「あ、はい。私のことも気軽に……」
ヒョンジン『うん。あと同い年なんだし敬語はやめよう。A』
「あ、うん」
ただ名前を呼ばれただけなのに、一瞬ドキッとして体が固まる。
ヒョンジン『じゃあ、また』
家の近所まで送ってくれたヒョンジンは、
“連絡するね”とニコッと笑い帰って行く。
曲がり角を曲がるまで後ろ姿を見つめていると、
角を曲がる前に後ろを振り向き、私に手を振った。
──────
いつも乗っていたバスに乗れず、
次のバスを待ち乗り込むと、リノが座席に座っているのが見えた。
なんとなく気づいてはいたけど、
やっぱり私と合わないように時間をずらして乗ってたんだと確信する。
スマホをいじっていて、私に気づいてないリノを横目に空いている席に座る。
大学の前に着き他の人に混ざってバスを出ると、
ハンがバス停で待っているのが見えた。
ハン『Aおはよう』
「おはよう」
私に声をかけるハンは、
後から出てくるリノに気づき、“ヒョンおはようございます”と声をかけていた。
ハンに返事を返し、スタスタと歩いていくリノの後ろ姿を見ながら、“ヒョンと来たの？”とハンはからかいながら笑う。
「違うよ、たまたまバスが一緒になっただけ」
ハン『ハハ、だよな』
「リノは私に会わないために、いつも乗ってた時間をずらして乗ってたんだよ」
ハン『そりゃAだって顔合わせたくないだろ』
別に、私は合わせたくないわけではない。
そりゃリノは嫌だろうけど。
ハン『それよりさ、昨日どうだった？』
「何のこと？」
ハン『ヒョンジンと一緒に帰っただろ』
とニヤニヤしているハンを不思議に思いながら、
“別に近くまで送ってもらっただけだよ”と答える。
ハン『それだけ？』
「連絡先は交換したよ」
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
