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『「乾杯」』
結局3人でお店に入り、ビールを頼む。
ハン『俺ら高校が一緒だったんだ』
「そうなんだ」
ハン『あ、そういえばなんで2人は知り合い？』
ヒョンジン『たまたま、ね』
「うん、たまたま」
ハン『ふーん』
“怪しい”と私をじっと見つめるハンを無視して、
ビールを飲みながらハンの隣に座っているヒョンジンさんを見ると、誤魔化すように笑いビールを飲んでいた。
ヒョンジン『ハンと仲良いんですね』
ハンがトイレに行くと、ヒョンジンさんは口を開く。
「はい、大学に入ってから」
ヒョンジン『ふーん、羨ましいな』
「え？」
ヒョンジン『ハンジソンのやつ、女友達は俺に紹介しないから』
「ああ、別に…私なんか紹介しても、何もならないし」
ハン『うんうん。そうだな。』
そうハンの声が聞こえたと思えば、
私の肩に手を置き隣に座る。
「何よ」
ハン『Aのこと紹介してほしかったのか？』
ヒョンジン『いや、』
ハン『まあAはずっと彼氏いたからな』
「…もう、余計なこと言わないで」
ハン『はいはい』
いつまで経っても忘れられない自分に嫌気がさしてるのに。
思い出させないでよ。
ヒョンジン『今はいないってこと？』
「え？」
ハン『え？』
ヒョンジン『え、？あ、いや……』
ハン『もしかしてAのこと狙っ……』
ヒョンジン『ああ！』
「っ！」
ハン『っ！なんだよ、』
一瞬沈黙が流れたかと思えば、大きな声を出すヒョンジンさんに、私もハンも驚きで肩がビクッと動く。
ヒョンジン『ハハ、ごめんごめん。ほらAさんもうビール無い』
ハン『そんな事で大声出すなよ』
と店員さんを呼んだハンは私のビールを頼んでくれる。
そんな中チラッとヒョンジンさんを見ると、
バチっと目が合ったと思えばすぐに目をそらされ、ビールを飲んでいた。
──────
ハン『もう帰るか』
みんながお酒で程よく気持ちよくなったところで、
ハンは帰ろうと立ち上がる。
ハン『ヒョンジン、Aと同じ方向だから送ってやれよ』
ヒョンジン『ああ、うん』
ハン『俺はAと逆方向だから』
“またな〜”と手を振り帰っていくハンを見送り、
残された私たちは目を合わせて苦笑いする。
ヒョンジン『じゃあ行きましょう』
そう歩いていくヒョンジンさんの後ろを着いていった。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
