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“アイス買わなきゃ”

と寒いのにヒョンジンは、コンビニに寄っては
2人で食べきれないほどのアイスを買い歩き出す。


いつも私の介抱をしてくれてたから、
ヒョンジンが酔っ払っているのは初めて見る。


なんか、新鮮だな。


『ここだよ』


コンビニを出て少し歩くと、
マンションを指さしてここが家だと言う。



「じゃあまた明日ちゃんと話そう。今日は帰るから」


『ダメだって。帰るなら俺はAの家まで送る』


帰ろうとする私の手をギュッと握りしめるヒョンジンは、
“アイス溶けるから家に入ろう”と誘う。


寒いから、溶けないよ。


って言ってしまえばいいものの、
私も私で“分かった”なんて答えヒョンジンの家へと入ってしまう。


『どうぞ』


と私の手を引くヒョンジンに、“お邪魔します”と靴を脱ぐ。


『ソファ座ってて、あ、アイス食べる?』


「ううん大丈夫」



酔いが覚めてきたのか、
アイスを冷凍庫にいれるヒョンジンは、
一つだけアイスを手に持ち私の隣に座る。



『A〜』


「ん?」


『俺の事好きなの?』


「ぇっ?」


アイスの袋を開けながら、
サラッと私に質問するヒョンジンは、
アイスを口に入れて、戸惑っている私をじっと見つめる。




「…うん。好き」




『そっか。俺も好き』



と微笑むヒョンジンは、
アイスを食べるのをやめ、手に持ったまま私にキスをする。


冷たいヒョンジン唇が重なり、
ほんのり甘いバニラの味がするのを感じていると、
舌が差し込まれ、もっと甘い味がする。


もっと欲しいと思ってしまった。


自然とヒョンジンの首に手を回すと、
いつの間にか手に持ってたはずのアイスは無くなっていて、
私を抱き寄せるヒョンジンに、そのまま身を預ける。



「っ、」



ヒョンジンとのキスに、集中しながらも
薄ら目を開けるとヒョンジンも私を見ていたのか目が合う。


『余裕だね』


「っぇ、」



なんとも色気のある顔で笑うヒョンジンに、
見惚れているとソファに押し倒される。


『……』


「?」


押し倒されたものの、何もされず、
上に覆い被さるヒョンジンは、私を見て下唇をかみ締めていた。



「…どうしたの、?」



『頑張って我慢してる』


「我慢?」



『うん。我慢。』


そう言うと、ヒョンジンは押し倒した私を起き上がらせ、
軽いキスをされたかと思えば、
いつの間にか机の上に置かれていたアイスを再び手に取り、食べ始めた。

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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました!泣Kii123さんの作品どれも大好きです! (12月20日 23時) (レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです! (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎました!展開も最高です!次回作もとてもたのしみです!! (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高に面白いです!! (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年11月10日 23時

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