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ハン『おはよ』
1日考えても、答えは出なかった。
目の前のハンは少し不安そうに私の顔を覗き、
“大丈夫？”とポケ〜っとしている私を心配してくれる。
「おはよう」
ハン『またなんかあったのか？』
「……まあね」
ハン『忙しいな毎日』
他人事だと思っているハンは私を見て笑う。
もう…本当に、悩んでるのに。
「…リノ彼女に騙されて、私と別れたらしい」
ハン『…え？どういうこと？』
頭が？になっているのか、難しそうな顔をしているハンに、
1から全てを説明する。
ハン『……そうだったんだ』
全てを話し終わった後のハンは、
珍しく真剣な顔をして何かを考えているようだった。
「うん」
ハン『リノヒョンも、大変だったんだな』
「……それで…リノが、私に戻ってきてほしいって」
ハン『……うん。言うだろうな』
「でも、すぐに答えられなかった」
ハン『…ヒョンジンか？』
「うん…こんなにも、聞きたかった言葉なのに、ヒョンジンの顔が浮かんで、」
ハン『そっか』
「正直、どうしたらいいか分からない」
ハン『急がなくていいんだよ、ゆっくり考えて答え出さなきゃ』
答え、出るのかな？
2人のどちらかを選ぶかなんて…できない。
どっちも手放したくないって思っている私は最低だ。
「……ハンは、私がした選択に何も言わない？」
ハン『もちろん』
「……そう、」
ハン『Aが一緒にいて幸せになるほうを選ぶんだよ』
幸せになる？
「そんなのどっちを選んでも、幸せになるよ、」
ハン『Aが一緒にいたい方を選べ』
「……どっちも、」
ハン『どっちか。選ぶんだよ』
……そんなの、無理。
ハン『Aが好きな人を選べ』
「…………」
ハン『情がわいてんだろ？同情なんかいらないよ』
同情…？
私は誰に同情、してるの？
「……分からない」
ハン『…ちゃんと、考えろ』
“授業、始まるぞ”
とハンは先に歩いて行く。
「待ってよ、」
ハンの隣まで小走りでいくと、
何も言わずに頭に手をポンっと置き微笑んでは
“頑張れ”と相変わらず他人事のように笑う。
「ハン、今日飲み行こ」
ハン『やだ』
「えっ？なんで？予定あるの？」
ハン『予定ないけど、やだ』
そう言って授業に行ってしまうハンに、
悲しくなっていたら、授業中に“ここに18時半！”と、
いつものようにお店を送ってきてくれた。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
