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リノ side
ソア『なんで連絡無視するの』
ソアの連絡先を消しても、
電話が何回もくるのは変わらなかった。
ずっと無視していた電話に、久しぶりに耳を傾ける。
『Aに正直に話した。だから、もうお前とは終わり』
ソア『…………』
『連絡してくるなよ』
ソア『…聞いたんだね』
『……？』
聞いた？
なにを？
ソア『それが、嘘だってこと』
…………嘘？
ソア『嘘の写真撮って脅したことも、聞いたんでしょ』
嘘の写真？
『は、？』
ソア『聞いたくせに。私が嘘ついてリノを騙して…』
騙した……？
じゃあAは、知ってた…？
いつから…？
Aがそれを知っていたことに衝撃で、
そして、何も言われなかったことにも驚きを隠せない。
『………』
これ以上話すことないソアとの電話を切り、
Aに電話をかける。
「……もしもし」
『まだカフェにいる？』
「ううん、帰ったよ」
『……知ってたんだろ？』
「え、？なにが…」
『俺がソアに騙されてたって』
「……あぁ、」
小さく聞こえる声に、ため息をつく。
じゃあ、なんで…
『なんで言わなかったんだよ』
「……言おうとしたよ」
『…………』
「話したいことがあるって…でもリノは彼女が好きだって言うから、」
公園に俺を呼んだ時か…？
だから、ソアも何かに慌てていて、呼び出したのか。
「好きって言ってるのに、そんな残酷なことは言えなかった」
はぁどこまで、お人好しなんだ。
……もういい。
終わったことだ。
『…Aが戻ってきてくれるって信じてるから』
「…………」
『俺が全部悪かった。こうなったのも、俺がAに黙って飲みに行ったからだし…』
頼む。
俺を選んでくれ。
許してくれるまで、謝るから。
「……そうだね、本当にひどいよリノは」
『うん。ごめんね』
「もう少し、考えさせて」
そうAとの電話を切る。
嘘だと分かってホッとしているのに、
すぐにAが戻ってこないことが不安で胸がザワつく。
傷つけて、たくさん泣かせて、
今更戻ってこいなんて、
そんな、自分勝手なことはない。
でも、俺にはAが必要で。
俺以外の誰かの隣にいるのは、我慢できないだろう。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
