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「私も好きだよ」
意識はある。
酔っ払ってるのは認めるけど、本心で言ってる。
お酒の力を借りる自分に情けなく感じつつも、
ヒョンジンがいなくなっちゃったら…
そう考えると、悲しくて、怖くて不安になる。
『…飲み過ぎだよ』
そう目を逸らすヒョンジンに、一瞬寂しくなる。
「へへ、そうかな」
なんて笑って誤魔化す。
信じてもらえたかどうかは、分からない。
でもリノのことを考える時間は減って、
ヒョンジンと行きたい所、会える時間、そういうことを考える時間が増えた。
ヒョンジンが待ってくれた時間を、無駄にしたくない。
「…部屋戻ろっか」
夜中でだいぶ、体も冷えてきた。
綺麗な夜景に背を向けドアを開けようとすると、
ヒョンジンの手によって阻止され、
一瞬また夜景が目に入ったかと思えばヒョンジンの腕の中に収まっていることに気づく。
『……』
ギュッと包み込まれ、それに安心して身を預けてはヒョンジンの背中に手を回す。
「ヒョンジンあったかいね、」
『まあね』
「安心する」
『………』
ゆっくりと、体を離すヒョンジンを見つめていると、
私の頭を撫でて“部屋、戻ろっか”と手を引く。
2人でソファに座ると、急に襲う眠気に隣に座るヒョンジンの肩を借りる。
『眠たい？』
「少し」
『ソファ使って寝て』
「ヒョンジンは？」
『俺は床で寝る』
「風邪引くよ、」
“大丈夫”と答えるヒョンジンは、私に布団をかけ床に座る。
「じゃあ、まだ起きとく」
そう私も一緒にヒョンジンと床に座り、
布団をヒョンジンにもかけてテレビをつける。
『眠たいくせに』
「ううん、目覚めた」
『分かった。じゃあソファに座ろう』
と再びソファに座る私たちは、
適当にテレビを流しながらお菓子をつまんだ。
──────
ハン『あ、起こした、？』
物音が聞こえたと思い、
目を開ければハンの姿が目に入り、
上を見上げればヒョンジンが綺麗な顔をして寝ている姿を見つける。
ん？
「っ！」
いつの間に、膝枕で……！
勢いよく飛び起きれば、
ヒョンジンも目を覚ましたのか、寝ぼけたような声を出しては“おはよう”と呟く。
ハン『邪魔しちゃった』
『寝てただけだろ』
「…ごめんヒョンジン、頭重かったでしょ」
『全然大丈夫』
ハン『ごめんな部屋が狭くて』
リビングに集まる私たちは、荒れたテーブルの片付けをして、ハンの家を出た。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
