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「ヒョンジン!」


『A〜お疲れ様』


ハン『俺もいるだろ』


ハンと2人で大学を出ると、
門で待ってくれていたヒョンジンの元へ駆け寄る。


『ハンもおつかれ』


ハン『じゃあ、飲みいくか〜』


そう真ん中に立つハンは、私とヒョンジンの腕を組んで歩き出す。



「週末だから、多いかもね」


『予約してるから大丈夫』


ハン『Aは今日たくさん飲むって張り切ってたからな』


「明日は休みだからね」


『じゃあ俺は程々にしとかないと』


ハン『そうだぞ。ヒョンジンがAの面倒みなきゃ』


なんて笑うハンは、
私の事を介抱するのがよっぽど嫌らしい。


──────



お店につき席に座ろうとすると、ヒョンジンが私の隣に座る。
いつもハンとヒョンジンが隣に座っていたから、
少し戸惑いつつも、ヒョンジンが座る場所スペースをあけた。


ハン『ん?』


「ん?」


ハン『2人、なんか進展したの?』


隣に座るヒョンジンを、不思議に思ったのか、
私たちをじっと見つめて顔をニヤつかせる。


「さあ?」



ハン『へぇ〜』


『ハンの隣、うるさいし』


と私の顔を見て笑うヒョンジンに、
“確かにそうだね”と笑って返すとハンはぶーぶー言いながらも、何故か嬉しそうに笑っていた。






ハン『A〜』


「ん?」


ハン『ヒョンジン、この前女の子にデート誘われてたぞ』


『はぁ?何言ってんだよ』


既に顔を真っ赤にしたハンは、
酔っ払っているのか私に“いいのか?”と問う。


そりゃ…まあ…いいわけない。



ハン『Aは気づいてないだろうから言うけど、ヒョンジン、モテるからな』


「知ってるよ」


『モテねーよ』


ハン『あ!ヒョンジン、Aだってモテるから気をつけろよ』


また、なにをめちゃくちゃな事を。


「変な嘘つかないで」


ハン『Aは気づいてないだけ』



『…モテるだろうな』



ハン『うんうん、リノヒョンと付き合ってた時、ヒョンはAに近づく奴のこと睨んで回ってたから』


「………」


ふと“リノ”の名前が出ると、
私もヒョンジンも黙ってしまい、それに気づいたハンも
“あ……”と小さな声を漏らした。


ハン『……ごめん』


「ハハ、気にしてないよ」



『アホ』


隣にいるヒョンジンは、
気まずそうな顔をしているハンにデコピンをすると、
お酒を飲んでは、私を見て笑う。


2人にいつまでも気を遣わせていて、
申し訳ない気持ちになりつつも、目の前をお酒を飲み干した。

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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました!泣Kii123さんの作品どれも大好きです! (12月20日 23時) (レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです! (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎました!展開も最高です!次回作もとてもたのしみです!! (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高に面白いです!! (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年11月10日 23時

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