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リノ side
“今すぐ会いに来て”
そうソアからのメッセージに、
ため息をつきながら腰をあげる。
はぁ、めんどくさい。
返信を送ることなく家を出ると、ソアからの着信がくる。
『何？向かってるよ』
ソア『電話繋げてて』
『…は？』
何言ってんだ、こいつ。
電話を繋げておく理由も分からない。
スマホを耳に当てることも無く手に握りしめたまま、
言われた場所に向かう。
ソア『遅いよ』
と何故か怒っているソアは、
俺との電話を切ると急に抱きしめてくる。
『何？』
ソア『リノさ、約束守ってくれてる？』
『……』
ソア『私と付き合ってる時は、あの女と話さない、会わないって約束したの覚えてない？』
俺から体を離すソアは、
“守ってないでしょ”と俺の腕をつかみ、俺を睨む。
見られたか…？
いつ…？
ソア『約束守らないと、どうなるか分かるよね？』
『………』
〜♪
ソアに言い訳する力もなく、沈黙状態が続いていると、
俺のスマホから着信音が聞こえ、確認する。
“A”
と表示されている画面に思わず、目を逸らしスマホをズボンのポケットに直す。
ソア『出て。誰からか分かってるから。』
と俺に電話をでるように促すソアは、俺のポケットからスマホを取り出して渡す。
『もしもし？』
スピーカーのボタンを押されその場で話すよう合図をされる。
今は、逆らうことはできない。
「今から、公園きて」
『何で』
「話がある」
話…？何の話？
なんかあったのか…？
『今話して』
スピーカーにしていて、ソアに話は筒抜けで、
Aに対して冷めた声をだしては、後悔する。
「リノは彼女のこと好き？」
『…うん好きだよ』
「……本当に？」
『もういい？』
もう、Aに嘘はつきたくないのに。
ソアのことなんか、好きなわけがない。
「…ぇ、」
『今、ソアといる』
これ以上、Aが余計なことを言わないように電話を終わらそうとソアの名前をだす。
「……分かった、またね」
そう電話を切ると、ソアは“やっぱり連絡取ってたんだ”と俺を見ては呆れたように笑う。
『取ってない』
ソア『今すぐ連絡先消して』
『………』
ソア『早く消して！』
声を荒らげるソアに従うことしかできず、Aの連絡先を消す。
『…これでいいか？』
ソア『次約束破ったら知らないから』
俺を睨んでから、歩き去っていくソアに大きなため息がでた。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
