33 (han) ページ33
ハン side
「おはよ」
浮かない表情をしているAは、
バス停で待っていた俺に“おはよ”と返事をして、歩き出す。
『なんかあった？』
「うんあった」
『大丈夫？』
「大丈夫じゃない。てかハンは？体調は戻ったの？」
そう俺の心配をしているAは、
寝てないのか、目の下のくまが酷くなってる気がした。
『戻った。Aは？ちゃんと寝た？』
「うん少しね」
寝たのか？本当に？
『授業、サボる？』
「…え？」
──────
結局、2人で授業をサボりカフェへと向かった。
ボーっとしているAは、コーヒーを飲みながらやっと、口を開いた。
「私、ヒョンジンとちゃんと向き合いたいって思って…」
『…うん』
「昨日リノの私物と指輪を返しに行ったの、」
そう話し出すAは、
昨日の出来事を1から話してくれた。
時々涙を浮かべながら話すAをみながら、真剣に話を聞く。
「正直、リノのこと忘れることができるかって言われたら分からない。」
『……うん。それだけ好きだったんだよ』
「でも私は、忘れたい」
忘れたいけど、忘れることができない…か
ヒョンジンの気持ちを受け止めて、前に進みたいんだな。
変わったなぁ。
「ヒョンジンが、いなくなるのは嫌だ」
『……』
「これ以上、待たせたくないのヒョンジンのこと」
今までリノヒョン一筋だったAが、
ヒョンジンのことを考える日がくるなんて…
Aはゆっくり、前に進んでいる。
『大丈夫、待たせたくないとか焦らなくていいから』
「え、？」
『ヒョンジンは待ってるなんて思ってないよ。Aのことが好きで一緒にいれるだけで幸せなんだから』
「………」
『てかあんなやつAが相手にしなくても、1年中モテモテだから大丈夫』
「…はは、そうだね」
『Aが焦ることは無いし、ゆっくりでいいんだよ』
そう声をかければ、
涙目で俺を見て“ありがとう”と呟く。
『Aがどっちを選んでも、俺は応援するよ』
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
