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ヒョンジン来ないなぁ。
駅前で待ち合わせをしているも、
“あ、ヒョンジン”と女性の声が聞こえて反応する。
ん？この柱の裏にいる？
近づこうとすると、以前会った女性が見えて身を隠す。
『いつご飯いってくれるの？連絡無視しないでよ』
『…好きな人がいるって言ったよな』
『あ〜この前の人？付き合ってないんでしょ？』
『そうだよ。でも行かない。』
『相手にされてないんじゃない？』
『ああ、そうかもな』
『可哀想に。遊ばれてるんじゃない？』
可哀想か…
そうだよね。
遊ばれてる…
まあ確かに、そう思われてもおかしくない。
『もう行けよ』
ヒョンジンの聞いた事のない低い声にビックリしながら、
女性は“行かない”と一点張りで、私もその場を動けずにいた。
“着いた？待ち合わせ場所、カフェにしていい？”
そうヒョンジンからのメッセージを確認すると、
“いいよ向かうね”と返事をした。
そのメッセージを確認したのか、
すぐに歩いて行くヒョンジンは隣にいる女性を振り払いながら歩いて行く。
「………」
2人の姿が見えなくなったのを確認して、柱から動きカフェへと向かう。
先に座って待っていたヒョンジンに手を上げ、合図を送ると笑顔を向けて手を振ってくれる。
「ごめん、お待たせ」
『ううん俺も急に待ち合わせ場所変えたりしてごめん』
「全然大丈夫」
『コーヒー飲んだら行こっか』
と微笑むヒョンジンにさっきの話を盗み聞きした私は、
申し訳ない気持ちで微笑み返すことができずに、苦笑いになってしまう。
「ヒョンジナ」
『ん？』
「今日、夜お酒飲み行かない？」
『うん？いいよ』
ちゃんと、向き合わなきゃ。
──────
いつも行ってる居酒屋に行き、2人でお酒を注文する。
『珍しいね。Aがお酒飲みに誘ってくれるなんて』
「あ、うん…たまには」
なんて、話そう。
どう、話そう。
そんなことを頭がグルグル回り、緊張しては、ヒョンジンの話に耳を傾けるので必死になる。
目の前のお酒をただ、ただ飲むことで緊張を紛らわせる。
『Aゆっくり飲んで』
「あ、うん」
酔っ払ってはなくて、
意識はちゃんとあるのに、お酒はもう4杯目に入っていた。
『なんかあった？』
「……え？」
『話して』
こんな時でも優しい眼差しで私をみるヒョンジンに、
胸がギュッと痛くなる。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
