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リノ side
『リノ』
『なに』
俺はこいつに脅されてAと別れる羽目になった。
『約束は守ってよ』
『守ってるだろ』
──────
5か月前
「大好きだよ」
『俺も大好き。また明日な』
Aとの電話を切り、コンビニに行こうと外出すると、
2日前にチャニヒョンと飲みに行った時にいた女性とバッタリ会う。
『リノ、ちょうどいいところに』
名前、なんだっけな…
『覚えてない？ソア』
ああ、そうだ。ソアだ。
『何か用？』
ソア『この前のこと、覚えてない？』
ああ…覚えてない。
飲みすぎていつどうやって帰ったかも、覚えてない。
そのことはAにも秘密にしてたぐらいだし…
『飲みすぎて、あんまり覚えてない』
ソア『だよね。コレ見て』
と俺にスマホの画面をみせるソアに体が固まった。
『………』
その画面には、ベットで寝ている俺の写真。
なぜか上半身は裸で誰の手か分からないが、
赤のネイルをしている女の手を握っていた。
ソア『ビックリした？』
となぜか笑っている、
ソアの手は写真と同じ赤のネイルだった。
『……なんだこれ？』
ソア『誘ってきたのは、リノだよ』
『………』
そんなはずがない。
酔っ払っていても、Aを裏切るようなこと、しない。
ソア『彼女のこと散々好きって、可愛いって褒めちぎってたのに、平気で他の女を抱くんだね』
『………』
何も覚えてない、自分が本当に嫌になる。
ソア『1年でいいよ』
『……は、？』
ソア『今の彼女と別れて、1年間私と付き合って』
……なに、言ってんだ？
ソア『じゃなきゃ、彼女に言うよ』
『……脅してんのか？』
ソア『彼女が知れば、傷つくだろうね。これから一生あなたのこと信じることはできないかも』
『…………』
ソア『だから1年間付き合って。そしたらこのことは黙っててあげる』
付き合う？そんなの嫌に決まっている。
でも、Aが悲しむ顔を想像してしまう。
Aがこのことを知れば
傷つくに決まっているし、俺の事を許さないだろう。
Aから別れ話をしてくる可能性だってある。
だったら、1年後…
ソア『どうすんの？』
『……分かったよ』
ソア『ハハ、そう言ってくれると思ってた』
“彼女には明日、別れ話してね”
と続くソアは俺の腕を組む。
この選択は、間違っていたのか、
俺には未だに分からない。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
