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23 (hj) ページ23

ヒョンジン side



『好きな人がいる』


なんでAといるときに、鉢合わせするかな…


『さっきの人?』


『ああそうだよ。だからご飯も行かないし、連絡もすんなよ。返さないよ』


『そんな言い方するんだ?ひどいなぁ』


『じゃあな』


自分が浮気したくせに。
いつまでも俺が好きだと思ってるんだとしたら大間違いだ。


本当に変わらないな。厚かましいところは。



───



『Aごめん』


公園のベンチに座って待ってくれていたAを見つけ、小走りで駆け寄ると“うん大丈夫”と立ち上がる。


「ご飯行こっか」


『うん行こう』


誰だったか聞くわけないよな。

やっぱりまだ俺の事なんか気にならないよなぁ。



「さっきの女性の人とご飯行くの?」


『え…?』


「ほら、誘われてたから」



隣を歩くAと目が合うわけではないし、
どんな表情をしてるかは見えないけど、気にしてくれているとしたら嬉しい。


『行かないよ』


「そうなんだ」


『行ってもいいの?』


「え?いや、それは、私がどうこう言える立場では…」


『俺はAがハン以外の男とご飯行くって言ったら、嫌だし行かせないけど』


まあ本当は、ハンも嫌だけど。



「じゃあこれからはヒョンジンと行くね」


そう微笑み俺を見るAに、ドキッと心臓が鳴る。


『約束だぞ』


「うん分かった」


平然と返事を返すAだが、
元カレに、誘われても断ってくれるんだろうか。




「ヒョンジンはさ、」



『ん?』


「私のどこが好きなの?」



どこが好き?

そりゃまあ、全部なんだけど。


『実は俺初めて出会った時から、Aのこと気になってたんだ』


「初めてって、あのコーヒーこぼした時…?」


『うん。』


「あの時は…化粧もしてなかったし、なんなら目腫れてたし服装だって…」


『確かにそうだね。』


てかAは化粧してもしなくても、綺麗だし
服装なんか何着ても可愛いし…スタイルいいの分かるし。


ってそういうんじゃなくて、


『Aがもってる魅力に惹かれたんだよ』



「……なにそれ、照れるじゃん」


珍しく俺の言葉で顔を赤くしているAに、嬉しくて頬が緩む。



『俺はいつでも待つから』


「………うん」



“うん”と答えてくれるまでの沈黙は長かったけど、

いつか、Aが俺のことを見てくれるのを信じて待つしかない。

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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました!泣Kii123さんの作品どれも大好きです! (12月20日 23時) (レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです! (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎました!展開も最高です!次回作もとてもたのしみです!! (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高に面白いです!! (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年11月10日 23時

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