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『Aさん』


「え…?」


リノがヒョンジンを連れて行き、
綺麗な女性と2人っきりになってしまう。


そんな彼女は、私の名前をなぜか知っていた。


『別れたのに、しつこいですよ』


「……」


『もう別れたならリノと関わるのやめてください』


「……別に関わってなんか、」


そっか。
彼女は私とリノが昔付き合っていたこと知ってたんだ。

そりゃ私の事みると敵対視するのは当たり前か。




『リノはあなたのこと、嫌いって言ってましたよ』


「…そうですか、」


それは、私も直接言われたもんな…
彼女にも言ってるなんて、本当に私の事嫌いなんだな…



『だからもう私たちの前に現れな、…』



リノ『行くぞ』



と私たちの間を通り歩いていくリノは、
彼女の方を向き“行くぞ”と声をかけ、先に歩いて行く。


“待ってよ”と追いかける彼女は、
再びリノの腕を組み、一緒に歩いて行った。




「ヒョンジナ、何を言われたの?」


『Aこそ何か言われてただろ』


私のところに戻ってくるヒョンジンは、
“大丈夫だった?”と私の心配をしてくれる。


「ああ、うん、リノと関わるなって…目の前に現れるなって、」


『……そう』


「私が前リノと付き合ってたこと、知ってたみたいだね」



『1人にしてごめんな』


「ううん、そんなこと全然。それより、リノに何か言われた?」


『別に、大したことじゃなかった』


うーん。
だとしても、気になるな…

リノの表情は怒ってる様子だったし。



「もし、私のせいで何か言われたとしたらごめんね…」



『全然大丈夫。もう行こう』


結局何を言われたか、教えてくれなかったヒョンジンに
少しモヤモヤしながらも家に帰る。





“ ……あと1年、いや半年待ってくれない?”


そのリノの言葉がずっと頭から離れない。

1年…半年って、何の期間なの?



その期間待ったら、私の元に戻ってくれるの?



「………」


いや、新しい彼女ができたんだから、そんなはずはない。


大体“好きな人ができた”って振られてるんだから。

それが、あの綺麗な女性なわけで。



戻ってくるなんて、ありえないか。

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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました!泣Kii123さんの作品どれも大好きです! (12月20日 23時) (レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです! (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎました!展開も最高です!次回作もとてもたのしみです!! (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高に面白いです!! (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年11月10日 23時

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