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ヒョンジン side
「ヒョンジン？どうしたの？」
『お疲れ。一緒に帰ろう』
俺を見てビックリするAは、
“うん”と返事を返すと俺の隣を歩き始める。
『カフェでも寄ってく？』
「うーん…今日はいいかな」
明らかにぼーっとしているAは、
カフェへの誘いを断り無言で俺の隣を歩く。
そんなAを少し後ろから見つめながら歩いていると、Aは急に足を止めた。
『？』
そんなAの目線をたどると、
少し向こうにAの元カレであろう男性と女性が一緒にいるのが見える。
「………」
すぐにその人から背を向けるAの手を掴み、
さっきまで歩いていた方向に歩き始める。
『A行こう。方向そっちじゃないだろ』
「ヒョンジナ」
『なに？』
「手、離して」
そう言われ掴んでいた手を離すと、Aは正面を向いて歩き出す。
見られたくないか、俺と手繋いでいるところは。
一緒に歩く俺とAに気づいた男性は、
俺のことを睨んでいるのが分かる。
なんで睨む？
隣にいるのは、彼女じゃないのか？
腕、組んで歩いてるのに。
Aはなるべく目線を合わないようにしているのか、
下を向いて歩いているが、その男性は俺とAをじっと見ていた。
リノ『おい』
『？』
「？」
俺らに言っているのか？
いや、俺らしかいない。
リノ『ちょっと来い』
『……？』
男性の隣にいた女性も少し驚いた顔を見せ、
組まれていた腕を雑にはずすと、俺のことを呼ぶ。
そんなAの顔も不安そうにしているのが見えた。
Aたちから距離を取り
“なんですか？”と口を開くと、チラっとAがいる方を見たかと思えば、
リノ『Aに手出さないでほしい』
と口を開く。
てっきり怒鳴りつけられるかと思っていた。
なのに、目の前の男性は俺に小さく頭を下げお願いをする。
『は、？』
リノ『俺は、Aの元へ戻る』
『何言って…』
リノ『だから頼む』
『嫌です』
リノ『………』
あなたのせいで、Aがどんだけ傷ついて……
今だって不安そうに俺らをみてるだろ。
『あの人彼女ですよね？』
リノ『……あいつは彼女なんかじゃ…』
『え？』
リノ『…詳しくは話せない』
『………』
リノ『Aとあいつを2人っきりにさせたくもないんだよ、だから早く手出さないって約束しろ』
『嫌です』
リノ『……』
そうキッパリ断ると何も言わずに、立ち去って行った。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
