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19 (han) ページ19

ハン side




『A、ヒョンに何言われた?』


「……あと1年?半年?待ってくれって」


『はぁ?ダメ。待つな忘れろ』


せっかく、忘れようと頑張っていたのに、
ヒョンに呼ばれたAは、明らかに動揺していた。


ヒョンジンだって、
Aに振り向いてもらおうと必死に頑張ってんのに。


「なにが、あと1年なんだろう…」


『A』


「ん?」


『ヒョンのことは、考えたらダメ』


「……うん」


ああ、ダメだこりゃ…


完全に上の空になっているAを見て、ため息がでる。


ぼーっとしながらご飯を食べ進めるAを横目に、
スマホを取りだしヒョンジンに連絡をする。


“今日Aのこと迎えに来て”


そうメッセージを送るとスマホをなおす。



『A早く食べろよ』


「食べてる」


ご飯を食べながらAは、
食堂の出入口を何度も振り返ってはご飯を食べ、を繰り返していた。


食堂にはもう戻ってこないよヒョンは。









ヒョンジン『迎えって急にどうした?』


Aが来る前に、大学の外で待っているヒョンジンの所へ行くと不思議そうに俺に質問する。


『それが…リノヒョンが、Aにあと1年?半年?待ってほしいって伝えたらしい』


ヒョンジン『……どういうこと?』


『さあな、1年後またより戻したいとか?』


ヒョンジン『……はぁ、それでAは揺らいでるってわけか』


『そう。また指輪付けだすぞ、あの感じだと』


もし、付けているところみたら無理やり取って捨ててやる。



ヒョンジン『それで、俺に機会をくれたのか』


『まあそんなとこ』


ヒョンジン『優しいな。正直ハンはAのこと好きだと思ってた』


『うん。好きだけど』


それはもちろん、友達として。


ヒョンジン『え?!』


『友達としてだよ。心配すんな』


驚き、目を見開くヒョンジンに吹き出しそうになる。

いや、ビックリしすぎだろ。



ヒョンジン『なんだよ、ビックリするだろ』



『じゃあ俺授業残ってるから、またな』



Aのこと、頼んだよ。ヒョンジン。

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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました!泣Kii123さんの作品どれも大好きです! (12月20日 23時) (レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです! (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎました!展開も最高です!次回作もとてもたのしみです!! (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高に面白いです!! (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年11月10日 23時

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