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ハン『A〜ついに外したんだな指輪』
そうニヤニヤしながら私をみるハンは、
指輪を外したことを物凄く喜んでいる様子で私の手を触る。
「ハハ、まあね」
ハン『偉いぞ〜』
「でしょ？じゃあお昼ご飯ハンの奢りだねぇ」
ハン『もう付けないって約束するなら、いいよ』
「…付けないよ」
ハン『今沈黙があったからダメ。迷っただろ』
たった1秒の沈黙を許さないハンは、
自分の分だけ払って席の方へ歩いていく。
さては最初から奢る気無かったな。
「ケチ」
ハン『ぁ、』
「ん？」
ハンの前に座ると、ハンは私を見るわけでもなくその後ろを見ていて気になって後ろを振り向く。
「……」
リノの姿が目に入り、すぐ視線を前に戻しハンを見る。
ハン『食べよっか』
「うん」
ハン『ヒョン、学食に来るの珍しいね』
「……うん」
別れてから学食でリノの姿を見ることは無かった。
どこで食べていたかなんて分かるわけない。
あの、綺麗な女性と食べていたのかもしれないし。
リノ『A』
「っ、」
リノの声が聞こえた気がして肩がビクッと反応する。
私の、名前を呼んだ…？
目線だけ上げるとハンは私の隣にいるリノを見ているのか、
ハンが眉をひそめてる姿が目に入る。
「………」
顔をあげ、人影を感じている隣を見ると、
リノが私を見て“ちょっといい？”と目をそらす。
「…なに、？」
リノ『来て』
と腕を掴むリノに、私は抵抗するという選択肢はなかった。
ハンの私の名前を呼ぶ声が聞こえたのに振り向けず、
目の前にリノがいることが、悔しいけど嬉しかった。
リノ『…ごめん急に』
「ううん、」
久しぶりにリノの声が聞けて、心臓がドキドキするのが分かる。
結局、なにも忘れられてない。
リノ『この前バス停で…』
あぁ、そうだよね…
リノは好きな人がいるんだった。
「うん…あの女性がリノの好きな人なんでしょ、？」
リノ『………』
「……綺麗な人だね」
リノ『……あと1年、いや半年待ってくれない？』
「え、…？」
ハン『ヒョン！』
ハンが追いかけてきてくれたのか、私の腕を引くとリノの前に立つ。
リノ『何？』
ハン『今更なんですか？Aはヒョンのこと忘れようと頑張ってるのに』
リノ『お前に関係ないだろ』
ハン『……A行こ』
ハンに腕を引かれ食堂の方を向いて歩いていく。
つい、リノの方を振り返ってしまう私は何も変わってない。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
