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ヒョンジン side
「今日は私が奢るね」
と笑うAは、伝票を持って席を立ち上がる。
『え、いいよ』
「ううん。奢るつもりだったから」
『じゃあ俺がコーヒー奢るよ』
「やったーいつもありがとう」
昨日の涙が嘘だったかのように笑顔が増えたAに、安心する。
会計を終えお店を出ると、
いつも行っているカフェの方向へと向かって足を進める。
「ヒョンジナ」
『ん？』
「今日から違うカフェに行こう」
『うん、いいよ』
「美味しいカフェ探しに、レッツゴー」
Aなりに、ゆっくり前に進み始めているのかもしれない。
そんな姿をみてつい笑顔になる。
『俺おすすめのカフェがあるから行ってみる？』
俺の問いかけに可愛すぎる程の笑顔をみせるAは、
“うん、行こう”と俺の目を見て笑う。
『A』
「ん？」
『好き』
「……え、？」
『俺、Aのこと好き』
驚いて固まるAの頭を優しくポンっとすると、
“行こう”と背中を優しく押す。
「っヒョンジン、ちょっと…」
少し顔を赤くして言葉をつまらせてるAは、
俺を見て“…冗談でしょ？”と半信半疑で見つめる。
『さあ？』
「……もう、からかわないでよ」
『好きだよ。言って欲しいなら何回でも言うけど』
そう笑って見せれば、
赤かった顔はもっと赤くなってAは俺から目をそらす。
気づかないほうが、おかしいんだけどな。
隣を歩いていたAが、いつの間にか先を歩いていて
『Aこっちだよ』
と腕を引くと、驚いた表情で俺を見ては腕を離す。
「う、うん。ごめん」
『ハハ、意識してくれてんの？』
「え？いや…、」
あからさまに態度がおかしくなるAに、
意識してくれてるかと思うとやっぱり嬉しい。
今までは相手もされてなかったから。
『今から行くカフェ、Aが好きなプリンもあるよ』
「…うん。楽しみ」
カフェに着くと、何故か好きなはずのプリンを頼まずにケーキを頼み席に着く。
『プリン、美味しいのに良かったの？』
「うん。プリン好きなのは好きなんだけど、元々好物ではなかったから」
『？』
カフェにいくといつもプリン食べてたのに、珍しい。
──────
『じゃあ、また』
結局夕方まで一緒に過ごし、Aを家まで送る。
「うん送ってくれてありがとう。またね」
マンションの中に入っていくAの姿を見送り、家に帰った。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
