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16 (hj) ページ16

ヒョンジン side




ハン『じゃあ、よろしくな』


ハンとお店を出て、Aとタクシーに乗り込む。
あの後泣いて飲んでを繰り返したAは、酔いつぶれて寝てしまった。


スヤスヤ眠っているAをみて、
さっき泣きじゃくっている姿を思い出す。


本当に、好きなんだな。


でもAの気持ちを弄んでいたとしたら、許せない。



Aの家の前に着き、起こそうと体を揺らしても起きてはくれない。
仕方なくAを担ぎタクシーから出ると、部屋まで歩く。



事前にハンから聞いていた部屋番号まで行き、
悪いと思いながらもAの鞄から鍵を取り出す。


『A、着いたよ』


「…う〜ん、」


部屋に入りAをベットに寝かせ、すぐに寝室を出る。


リビングに戻りAの鞄をソファに置くと、
テレビの横にあるAと男性の2ショット写真が目に入る。


『……』



ああ、これは出来れば見たくなかったな…



写真から逃げるように、Aの家を出た。



──────



「昨日はごめん…ハンに聞いた。送ってくれたって」


次の日Aから会おうと誘われ、
カフェに向かうと申し訳なさそうに俺に謝る。


『全然大丈夫』


「見苦しいところ見せちゃって、ごめん」


と少し恥ずかしそうに俯くAは、
まだ少し目が腫れているのがわかる。


『ハンに泣きつくから、嫉妬したよ』


「え、?」


『俺も慰めることぐらいできるのに』


「……それは、ほら、ハンの方が付き合い長いし…その、頼れる友達だから」


真面目な回答をするAに、
つい吹き出してしまいそうになるのを我慢して、
“冗談だよ”と笑って返す。



『せっかくだからご飯食べて帰ろう』


「うん」


そう微笑むAは、コーヒーを手にとる。


そんな姿を目で追っていると、
指にいつも付いていた指輪が無くなっているのが見えた。





「何食べる?」


『う〜ん。Aは二日酔いだろうから、胃に優しいのにしよう』


「別に、二日酔いなんかじゃ…」


と言い訳をしてるAに、“はいはい”と流しつつ、

指輪がはずれたことの喜びを隠すのに必死だった。

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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました!泣Kii123さんの作品どれも大好きです! (12月20日 23時) (レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです! (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白すぎました!展開も最高です!次回作もとてもたのしみです!! (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高に面白いです!! (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kii123 | 作成日時:2023年11月10日 23時

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