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ハン side
授業が終わり大学を出ようとすると、
リノヒョンが女の人と歩いているのを見かけた。
思わず2人の姿を見つめていると、
女性がリノヒョンの腕を組む瞬間が目に入る。
大学の人かな…？
Aは知っているのか……？
つい見つめすぎていたのか、
俺の視線に気づいたリノヒョンと目が合う。
軽く頭を下げ会釈すると、リノヒョンから目をそらす。
いつまで経ってもリノヒョンのことを引きずっているAが可哀想に思えて、ヒョンに少し怒りを感じてしまう。
『ハン』
リノヒョンに背を向けて歩き始めていると、
後ろから俺を呼ぶヒョンの声が聞こえ振り向く。
少し気まずそうに俺をみるリノヒョンは、言いずらそうに口を開く。
リノ『Aには言わないでほしい』
『…え？』
リノ『…今見たことAには内緒にしてくれない？』
『どうしてですか、？』
リノ『頼むよ』
そう理由は言わないヒョンは、女性のところに戻っていく。
──────
ハン『じゃあ…早くその指輪、取れよA』
飲み屋に行くと仲良さそうに2人で話をしている姿を見て、
より一層、Aも、Aのことが好きなヒョンジンも、不憫に思えてしかたない。
「……急に、なに」
『いつまでも引きずってんな』
「分かってるよ」
ヒョンジン『ハニ、どうしたんだよ』
『別に思っていること言っただけ』
強く、言わないと分かってくれない。
Aはいつまでも、ヒョンのこと忘れない。
「…ハンに関係ないでしょ」
『そうだな。じゃあいつまでもヒョンのこと引きずってろ』
「そんな言い方しなくても、」
『ヒョンはAのこと、とっくに忘れてるぞ』
こんな言い方をしたいわけじゃない。
でも、Aはヒョンを忘れるべきだ。
「…今日は帰る、」
薄らと涙をうかべるAはカバンを持ち立ち上がる。
ヒョンジン『ぇ、？ちょっと、待って』
『ヒョンジン、座れ』
Aを追いかけようとするヒョンジンの腕を掴むと、席に座らせる。
ヒョンジン『なんだよ、あんな言い方しなくても』
『Aがいつまでも、ヒョンのこと忘れられなくてもいいのか？』
そう言うとヒョンジンは黙り込む。
『もう女ができたんだよ。なのに、それをAに言うなって』
ヒョンジン『え？』
『口止めする理由は分からないけど、Aがこのまま、ヒョンのこと思い続けるのは不憫だろ』
と小さなため息をはき、ビールを飲み干した。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
