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「今日ヒョンジンと飲み行くけど、ハンも来ない？」
あっという間に時は過ぎ、季節は冬になろうとしていた。
ハン『行かない。俺邪魔じゃん』
「そんなことないよ。ヒョンジンとハン誘おうって話してたんだから」
ハン『Aさ〜そろそろ気づいてやれよ』
「何が？」
ハン『……はぁ〜もういいよ』
「？じゃあいつもの場所に19時ね」
授業が残っているハンを置いて、
先に大学を出ると外で待ってくれていたヒョンジンと合流する。
「ごめん、お待たせ」
ヒョンジン『ううん待ってないよ』
“はいコーヒー”と優しい顔をして笑うヒョンジンは、
わざわざ私行きつけのカフェのコーヒーを買ってきてくれる。
「優しいねヒョンジンは」
ヒョンジン『Aにだけだよ』
「……またそんなこと」
ヒョンジン『ハハ、行こ』
本気で言ってるのか分からないヒョンジンは、
いつも私をからかっては、笑う。
ヒョンジン『A出会った頃より笑うようになったね』
「え？そうかな？」
ヒョンジン『可愛いよ、笑ったほうが』
「…………」
誰にでも言っているんだろうか。
このモテ男。
そんな冷めた目でヒョンジンをじっと見つめると、
“なに？ドキっとした？”とニヤニヤして私を見ている。
「ううん」
ヒョンジン『えー本当はしたくせに』
──────
ハン『お待たせ』
ヒョンジンとお店に先に入って待っていると、
約束の19時をとっくに過ぎた時間にハンはやってくる。
「遅かったね」
ハン『うん、ちょっとね』
とヒョンジンの隣に座るハンは、ビールを店員さんに頼む。
ハン『2人で何してたの？』
ヒョンジン『映画見てた』
ハン『相変わらず仲良さそうで』
「まあね〜」
ハン『じゃあ…早くその指輪、取れよA』
今まで何度も言われてきたことなのに、
今日のハンはいつもと違って真面目に私の目を見て言う。
「……急に、なに」
ハン『いつまでも引きずってんな』
なぜか怒っている様子のハンは、眉間に皺を寄せ
私のことを軽蔑でもしているような顔をしていた。
「分かってるよ」
ヒョンジン『ハニ、どうしたんだよ』
ハン『別に思っていること言っただけ』
「…ハンに関係ないでしょ」
ハン『そうだな。じゃあいつまでもヒョンのこと引きずってろ』
「そんな言い方しなくても、」
ハン『ヒョンはAのこと、とっくに忘れてるぞ』
そう冷たく言い放つハンに、言葉を失った。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
