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ヒョンジン side
週末になり、朝起きてAに連絡をする。
“駅前の公園で待ってる”
とメッセージを送るとベットからおりた。
準備をしていると通知音が聞こえスマホを手に取り、確認するとAから、了解のクマのスタンプが届き自然と口が緩む。
準備を終え、Aがオススメしてくれたカフェに向かいコーヒーを頼む。
コーヒーを受け取りお店を出ようとすると、
カフェに入ってくる1人の男性とすれ違った。
ん？
どっかで見た覚えが……
と振り返りその男性を見る。
ああ……Aと初めて会った時に、
ここのカフェの外でAと話してた人だ。
“お久しぶりです”と店員さんが声をかけているのが聞こえ、足を止める。
もしかして、Aと付き合ってた人…かな？
いや、まさか、ね。
つい見つめてしまっていた男性から目を逸らし、
カフェを出ようと前を向くと目の前にAが立っているのが見えた。
『っわ、』
「…………」
そんなAは俺にビックリするわけでもなく、
目線はその男性に向いていた。
『A、？』
「…え？」
固まって動かないAに声をかけると、
ハッとした様子で俺の方を見てはすぐに目を逸らし、また男性の姿を目で追う。
コーヒーを受け取った男性は、
カフェを出ようと出口の方へ歩いてくる。
向かい合って立っている俺らに目もくれず、外へと出ると
一瞬俺を見てすぐに目を逸らした。
今、睨まれたような……
気のせいか…？
『……』
「…ヒョンジン、」
『ん？』
「行こう」
とカフェを出て、男性と反対方向へ歩くAを見て確信する。
あの男性のこと、忘れられないんだな。
『A』
「ん？」
『はい。コーヒー』
「あ、ありがとう。いただきます」
先を歩いていくAを追い、隣に立つとコーヒーを渡す。
ありがとうと手を伸ばすAは、
うっすらと涙を浮かべ、微笑む。
『天気いいね』
「うん。あったかいね」
『ご飯行こっか』
「うん」
無理して微笑んでくれているのかな。
そんな姿をみて、
Aがあの男性を忘れるまで傍で支えよう。そう思った。
『美味しいお店、予約したから』
そう言うと隣にいるAが、
小さな声で“ありがとう”と呟いては微笑んだ。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
