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2年以上交際していると、習慣になっていたことがある。
朝起きてリノに“おはよう”のメッセージを送ろうとトーク画面を開くし、
大学に行く途中にあるカフェでリノの分のコーヒーを頼もうと2つ注文しそうになる。
しまいには、リノがいつも乗ってくる時間のバスを今、待っている。
「……」
バスが来るのが見えて、鼓動が早くなる。
いたら、どうしよう。
声はかけるべき？
そんなことを考えながら待つも
目の前に止まるバスの中には、リノの姿はなかった。
……いないに決まってるよね。
リノがいないバスに乗りこみ、大学まで向かう。
“今日は1人？リノヒョンは？”
そう声をかけられ顔を上げるとハンの姿が目に入る。
「1人。リノに振られた」
ハン『、はぁ！？』
そう目の前で目を見開くハンは、
周りの目を気にすることなく大きな声を出す。
「好きな人ができたって」
ハン『嘘だ』
「うん。嘘だとおもう」
嘘だと、信じたい。
ハン『じゃあ何で引き止めなかったんだよ』
「……」
ハン『ヒョン、俺がAと話すだけで睨んできてたのに』
「…もう睨まれることはないよ」
またねとハンに別れを告げると、教室へと向かう。
毎日のように一緒にいたリノがいなくなると、
本当につまらない。
リノは今日大学来てるのかな。
昨日雨濡れて、風邪引いてないかな。
振られても、リノのことばかり考えてしまう自分が嫌になる。
いつもリノとお昼を一緒に食べていたベンチに座り、
買ってきたおにぎりを頬張る。
『A〜』
そう私の名前を呼ぶ声が聞こえ、声のする方向を振り向く。
ハン『俺だよ。』
「ああ、うん。どうしたの」
ハン『ヒョンじゃなくてごめん』
「え？ハハ……」
別に、期待してたわけじゃないよ。
リノがここにくるわけがないもん。
ハン『1人で食べるぐらいなら一緒に食べようよ』
「うん、ありがとう」
ハン『夜は？』
「え？」
ハン『夜、どうせ予定ないだろ』
「……ないけど」
ハン『飲み行こう』
そうハンの笑顔につい、つられて笑顔になる。
「うん、付き合ってね」
“もちろん”と親指を立てるハンに元気をもらいつつ、1日が過ぎていった。
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belle(プロフ) - ヒョンジン〜もう素敵な世界観すぎて感動しました！泣Kii123さんの作品どれも大好きです！ (12月20日 23時) (
レス) @page50 id: fb48995cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Saa(プロフ) - ヒョンジンが報われてよかったです！ (11月26日 8時) (レス) @page50 id: 77cba17a92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - 今作も最高ですし泣きました。毎回とても素晴らしい作品を執筆して頂きありがとうございます。感謝しかないんですけれども.....次回作も楽しみにしております。お体には気をつけてください.... (11月23日 21時) (レス) @page50 id: 80317f73c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 面白すぎました！展開も最高です！次回作もとてもたのしみです！！ (11月23日 20時) (レス) @page50 id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 最高に面白いです！！ (11月22日 1時) (レス) id: 6dabbf1a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年11月10日 23時
