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「まあ、キスはしたけど」
とAは口角を上げ、悪い顔をして微笑み俺を見る。
『………』
じっと睨むと、
水を机の上に置きAはベットに横になる。
「妬いちゃって可愛いね」
『…余裕だな』
口は達者でも体は疲れているのか、横になって動かない。
そんなAの隣にいくと
体を寄せて“怒んないで”と手を伸ばし俺の頬を撫でる。
『怒ってない』
「うん。良かった」
『てか誘ってんの？』
肌をくっつけ、いやらしい裸を見せつけて。
はぁ、ヨンボクが見てなくて良かった。
嫉妬と怒りで頭おかしくなるところだった。
「え？、もう…できないよ」
そう体を俺から離し、距離を取るAは
掛け布団を手に取り体を隠すように丸まった。
『A』
優しく声をかければAは俺を見て“ん？”と答える。
さっきは、本当に自分を見失ったように抱いてしまったけど…
次は優しくするから。
「っ、」
『もう1回、いいよね？』
「ぇ…っ、ちょ、」
焦っているAの上に跨ると、
さっき着たばかりのTシャツを脱ぎ捨てた。
──────
裸で眠っているAの頭を撫でながら、
ベットで休んでいるとチャニヒョン達が帰ってきた音が聞こえる。
『A起きて』
「……ん、」
寝ぼけているAに服を着るように伝え、1人部屋を出る。
バンチャン『ただいま』
『おかえりなさい。今Aが来てて』
バンチャン『うん、靴見たよ。お取り込み中だった？』
『…え〜、いや、ハハ、でも、すぐ出てくるかと…』
多分バレバレだろうが、誤魔化して笑うと、
チャニヒョンは笑いながら“ゆっくりしな”と言い、部屋に戻っていく。
ニヤニヤしているチャンビニヒョンを無視して、
部屋に戻るとAは服を着て、髪を整えていた。
『Aんち行こ』
チキン買ってきていたのを見たし、どうせみんなが集まる。
その前に帰ろう。
“うん”と頷くAはベットから腰をあげる。
そう話してると部屋から聞こえるハンとヨンボクの声。
もうこっちに来やがった。
部屋から出るとみんながチキンに群がっていて
結局呼び止められAとソファに座る。
“何してたんだよ”とニヤつくハンに“別に”と答えている俺は、どうやら怒りも消え機嫌が戻っていたらしい。
『Aは俺のスキンシップも受け入れてくれたもん』
そうチキンを食べようと手を伸ばした瞬間、
ヨンボクの言葉が聞こえ手が止まる。
『はぁ！？』
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年9月5日 22時
