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Aと喧嘩した日から、
あっという間に1週間が経ち週末の休みを迎えた。
毎日Aから
“おはよう”と“おやすみ”そして“ごめんね”の謝罪の言葉をメッセージでもらった。
意地を張っているのは俺だ。
〜♪
Aのトーク画面を見ながら
ソファに項垂れていると、インターホンが鳴る。
「…イエナ、」
は〜い。と気の抜けた声を出しながらドアを開けると、
目の前にAが立っていて、目を見開く。
『なに？』
本当はAが来てくれて嬉しいのに、
意地を張って“なに？”と冷たく言ってしまう。
そんなAの表情は、もちろん暗く気まずそうに笑う。
「急にごめん…会いたかったから」
『……俺まだ許してないよ』
「うん。そうだよね。分かってる」
会いたかったと言われて本当は嬉しいくせに。
またヒョンのことを考えて八つ当たりしている。
「正直、あの時は別れたばかりで、少し未練があったんだと思う。でも今は本当にヒョンジンのことなんか1ミリも考えてない」
『………』
「イエニが好き」
そう俺の目を見て言うAは、
嘘をついているように見えなかった。
“また来るね”
とまた何も言わない俺にAは下を向きながら言うと、
そのままドアを閉めようとする。
『……俺も』
「……え？」
『俺も、好き』
閉まりかけたドアを開け、Aの腕を掴む。
ビックリした表情をした後、すぐに笑ってくれたAは、
“大好きだよ”と俺の腰に手を回し抱きしめる。
『これからヒョンの話するのも、俺の前で名前を呼ぶのも禁止にする』
「わかった」
『入る？』
体を離し、Aを家の中に誘うと
“うん”と笑顔で俺の顔をみる。
くそ、久しぶりのA、可愛いな。
家の中に入るAは、俺の手を離すことなく一緒にソファへと座る。
「イエナ、」
『ん？』
「寂しかった」
俺もだよ。
何度許そうかと、考えたか。
『Aがヒョンとキスしたこと隠そうとしたから』
「…ごめん」
と俺の手を離して謝るAの手首を掴むと、キスをする。
「っ、」
『もう今日は帰さないよ』
「…ぇ？、」
『分かってるよね？Aは抵抗したらダメだよ』
そうソファに座っているAをお姫様抱っこし、
ベットへと連れていく。
「…でも、まだお昼、」
と既にAに跨っている俺にそんなことを言う。
『関係ない』
許してあげるから、今日は俺の好きにするよ。
end.
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年9月5日 22時
