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先にベッドに入っていると、
シャワーを浴び終えたAが寝室に来る。
ああ、部屋着姿も可愛い。
すっぴんも可愛い。
そんなことを思いながら、じーっとAを見つめていると、“なに？”と俺を見て笑う。
『ん？可愛いなって』
「ありがと」
そう俺の隣に来たと思えば、俺の頬にキスをする。
こんの小悪魔め。
そそくさとベッドに入って寝転ぶAに、
上から覆い被さると、頬にキスをし返す。
「そこは、頬っぺたなんだ？」
『唇がよかった？』
そう意地悪を言うと、
ニコッと笑うAは俺の首に手を回し、顔を近づけ唇にキスをする。
『っ、』
満足そうに笑うAは、首に回していた手を離し、俺から離れていこうとする。
「……っん」
逃げていくAを追いかけるように、
深くキスをすると、Aもそれに応えてくれるのかのようにもう一度首に手を回す。
『誘ったのはAだよ』
「…んっ、うん…誘ったの」
色っぽい顔でそんなことを言うもんだから、
一瞬理性が吹っ飛びかける。
どこでそんな言葉を覚えるんだろうか。
本当に、ずるい。
「っぁ…」
もう我慢はしない。
──────
『Aって本当ずるい』
「え？ずるい？」
俺の癖になっているAのタトゥーを触りながら、
“ずるい”と言うと、下着だけを身につけてるAは、俺を不思議そうな顔をして見る。
『可愛すぎる』
「いやなにそれ」
『行動、言動、全部可愛い』
俺は完全に、Aの虜にはまってる。
「それはどうも」
『これからは俺以外の男と関わらないで』
「え？イエニも？」
『うん。俺の前で男の名前も呼ぶな』
「え〜厳しいなぁ、束縛しないでよ」
と笑うAは俺が本気で言っているのに、気づいていない。
冗談で言ってるわけじゃないのに。
『Aは俺だけ見てればいい』
「みてるよ」
『え、？』
「心配しなくてもヒョンジンだけしか見てないよ」
“だから束縛しないで”と続くAに、
丸め込まれたかのように“分かった”と返事をしてしまう。
本当、俺はAに弱い。
「好きだよ」
『俺も大好き』
俺の腕に収まるAのおでこにキスを落とすと、
優しく抱きしめる。
「おやすみ、ヒョンジナ」
『おやすみ、A』
この幸せな日々がずっと続きますように。
end.
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作者名：Kii123 | 作成日時：2023年9月5日 22時
