検索窓
今日:4 hit、昨日:34 hit、合計:51,554 hit

7 (hj) ページ7

ヒョンジン side


『A』

「ん?」


『ごめん』


「ハハ、大丈夫だよ」

疲れてベットに横になるAに謝ると、笑って大丈夫だよと俺を見る。

いつもと違うヒョンジンでビックリしたけど、
と続くAはベットに座っている俺の手を握る。


「何かあったの?」

『何も』


「……そう?」


少し怪しんだ様子で俺を見るが、
Aはそれ以上は聞かない。


“明日動けるかな”なんて言いながら布団にもぐるAに、申し訳なくなり一緒に布団に入ると腰に手を当てる。


『ごめん』

「謝らないで」


そう俺の腕の中にいるAは目を閉じる。
それを見ながらAが眠るのを待った。



しばらくすると寝息は深くなり、
俺の手を握っていた力は弱くなる。


『……』


Aが居なくなったら俺はどうするんだろう。


今は、離れられない。

離れたくない。


自分が思っている以上にAの存在はでかい。



『……おやすみ』




寝ているAを強く抱きしめると目を閉じた。



──────


『A、』


「おはよう」

目を覚ますとAは隣にいなかった。
体を起こしリビングに向かうとAはソファに座り、コーヒーを飲んでいた。

『おはよう』

「コーヒー飲む?」


そうソファから立ち上がるAに
“うん”と頷くとキッチンに向かうAを追う。


「ん?」

『ありがとう』

キッチンにいるAに後ろから抱きつくと、
“危ないよ”とコーヒーを入れる手が止まる。

手を止めたAが俺の方を向き直すと、
背中に手を回して抱きしめる。


それが嬉しくて抱きしめ返すと、

「なんか、付き合ってるみたいだね」


と一言呟くAは、俺から体を離す。


『なんで離れんの』


「え?」


『…………』




「私たち付き合ってないじゃん」



そう笑うAは俺から背を向けコーヒーをいれる。


確かに、その通りだ。



何も言い返す言葉が見つからず、キッチンから離れる。



“はいどうぞ”とコーヒーを机に置くAに
“ありがとう”と返し口に運ぶ。


俺がお互い干渉するのはよそう。

外で会うのはやめよう。

Aから連絡するのは極力避けてほしい。



そう最初に色んな条件を言ったのは俺。


Aは1つも破ったことはない。
むしろ破っているのは、俺の方だ。


正直こんなに関係が続くとも思わなかったし、
Aの行動、言動が気になるとも思わなかったから。

8 (hj) 出会い→←6 (hj)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
設定タグ:kpop , straykids , スキズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Kii123 | 作成日時:2023年3月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。