6 (hj) ページ6
ヒョンジン side
「早かったね」
『お邪魔します』
玄関を開けてくれるAに
お邪魔しますと声をかけ、靴を脱ぐ。
先にリビングへ行くAからは、
いつも付けている香水ではない匂いがした。
「ご飯は？」
『食べた』
そう話しながらAはキッチンに行き、コップを1つ出すとコーヒーをいれてくれている。
「実は、私も少し呑んできたんだ〜」
と少しご機嫌なAを見て、何故か眉間にシワがよる。
男と飲んできたのか？
「外であんまり呑むことないから楽しくて、つい飲みすぎちゃった」
『へぇ』
「どうぞ」
コーヒーを俺に渡すAにありがとうとお礼をすると、
ソファに座っていた俺の隣にAも座る。
「私はお水」
と水の入ったペットボトルを俺に見せながら笑うA。
Aの酔っ払っている姿を見るのは、出会った時以来じゃないか？
『どんだけ飲んだんだよ』
「たくさん」
たくさん、ね。
お酒を飲んだことに対しては別になんとも思わない。
ただ、なんでいつもの違う香水の匂いがする？
一緒に飲んでいた奴のだとしても、
香水の匂いは移るもんか？
『……ムカつく、』
「ん？何て？」
つい、本音が出てしまう。
小声で言ったからAには聞こえてないのか、
何て？と聞き返してくる。
俺の顔を不思議そうに見ているAの手からペットボトルを取ると、そのままソファに押し倒した。
「…っどうしたの」
『誰と飲みいった？』
「え、？」
『誰？』
「えっ、？あぁ…幼なじみだよ」
幼なじみ…？
男か？
女か？
『…………』
聞けない。
「っヒョンジ、ン……っ」
聞きたくない。
Aの両手を掴んだまま激しくキスをするも、
Aは抵抗することはなく受け止めている。
「っぁ、……ん」
Aの両手を解放すると、
俺の胸を押し“待って”と口を開く。
『嫌だ』
「…っ、…ん、ちょっ…と」
いつもの違うAの匂いにイラつき、
匂いのついた服を脱がせる。
「ベット行こうよ、」
下着姿になっているAは、
電気がついていて恥ずかしいのか手で体を隠している。
『やだ』
恥ずかしがっているAをお構い無しにソファに押し倒すと、体を隠している両手を上にあげ固定した。
「っ……ヒョンジナ、」
『抵抗すんな』
そんな弱い力じゃ、俺に勝てるわけがないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kii123 | 作成日時：2023年3月29日 23時
